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都電175号車を見る(2)木でつくられたモダンな車内 [保存車・廃線跡]

私事で恐縮...って、Blogってそもそも自分のことを書くものだから自己矛盾だが、
実は何を隠そう(?)、今日は自分にとって、年に一度の「人間ドック・イヴ」、
明日は朝一番で職場近くの診療所に行かないといけない。
そう、だから今は「断食期間」なのだ。これが辛い。

白いものを飲んで、ベッドに載ったまま、あんな向きやこんな向きになってこないと...
あの白いのって、美味しいか??  何か、行かないで済む言い訳ってないかな??

さて、今日の話題。
昨日は、都電175号車の履歴を簡単にまとめてみた。

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今日は、早速その車内をご紹介しよう。昭和2年製の車内、木部の丁寧な仕上げに
当時の職人さんたちの気質と、“昭和モダン”を感じたのだった。

……  ……

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「油を塗っておいたので...」
幸い、自分の見学時間中は天候はもち、陽射しもあったのだが、
台風が接近してきて、荒天が予想された公開当日。
板張りの床に、事前に油を引いて準備して下さっていたそうだ。

「最近では臭いを気にする方も多いので...」
板張りの床なので、特に雨の日は床に油分がないと痛みの原因となるが、
こういう床が少なくなると、油の臭気を気にされる方も少なくないとか。
自分は全然抵抗がない...というか、懐かしさすら感じてしまうのだが。

「東武の7300も、板張りの床でしたから」、担当のH氏、実はかなりの<鉄>!?

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窓枠は木製、真鍮製の指掛けが鈍く光っていた。
二重窓ではない。外側が窓ガラス、内側は日除けの鎧戸。

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ニス塗りの美しい姿で、一部、ストッパーが効かずに固定できない箇所があるが
動きも比較的なめらかだった。

2011年の整備まで栗色のペイントが塗られていたが、塗料を剥がしてニス塗りに
戻したとのこと。

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車内の木部は、角の部分の仕上げなど、随所に丁寧な仕事が...
当時の木工職人さんのプライドだろうか。

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簡素ながらロングシートの裾仕切りも、なめらかな曲線で仕上げられていた。
緑色のモケットも、昭和43年当時のものを大宮の工場に発注して貼り替えたもの。
決してフカフカではないが、座り心地は悪くなかった。

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「この消火器は、当時のものを名鉄から譲り受けたもので、中身は入っていません」
運転台横に吊された消火器。

消火器と言えば赤いボトルと思っていたが...、細身の金色。
「消火には使用できません」のタグが付けられたのは、最近のことだそうだ。

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この電車の室内灯はもともとは白熱電灯。客室部は蛍光灯化(昭和31年の更新修繕?)
されているが、運転台部分には白熱灯が残っていた。

さて、ロングシートに沿って並んだつり革、これを吊しているパイプの中には紐が
通っている。この紐の一端は運転台部分に引き紐として固定されており...

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反対側の運転台の、このゴングに繋がっている。
そう、これが路面電車の愛称、チンチン電車の由来。戸締め後の発車合図に
車掌さんがこの引き紐を引くと、反対側の運転台にいる運転士の頭上で
「チンチン」と音がするのだ。何とも原始的な仕組みだが...

ちなみに、ワンマン化で不要になったが、都電荒川線では、今でも発車合図に
このベルを使用している。ただ、もちろん、引き紐式ではない。

……  ……

この小さな電車の車内、H氏から、さまざまな見どころを教えて貰えた。
自分一人で見学していたら、絶対に気付かなかったポイントばかり。
偶然とはいえ、1人で良かった。

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その見どころは天井にも。

「時折、プラスとマイナスを入れかえないと片側だけが黒く変色してしまうようで...」
蛍光灯は今のものに比べて太くて長い“直流式の蛍光灯”。
もちろん、劣化していて点灯はできないが、端子が1本しかない、
今では見られない貴重品。なお、運転台に、この蛍光灯の極性を切り替えるスイッチが
あるとのこと。すべて“Nikko”というメーカーのものだが1本だけ東芝製。

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これは非常灯だろうか。ダイヤモンド仕上げ(?)も何だか懐かしい感じ。

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ドア回りの手摺り。この真鍮製の金具も懐かしい。
自分の通った小学校の階段部分にもこんな感じの真鍮製の手摺りがあった。
ちなみに、「-」のアタマが丸いビスは、この車両に元来付いていたのもの。
所々、プラスネジに交換されているのは整備事業で交換されたもの。

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今日は、客室内をご紹介したが、運転台部分も見どころタップリ。
このマスコンも極めてよく整備されており、レバーを回すと心地よい音を響かせた。

……  ……

さて、この最後の写真、冒頭の車内全景を撮った1枚に写っている運転台回りと違いが。

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どこが、何が違うでしょうか?? (ヒント・路線図の下付近)
運転台周囲の様子は明後日の記事でご紹介しようと思います。乞うご期待!?

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この電車の車内、どれだけ見ていても、どれだけ居ても、全然飽きない位、
<変態鉄>にとっては夢のような場所だった。

(※)このシリーズ、記事の性格上、<撮影データ>は省略します。
撮影は「Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM」または
「Canon PowerShot SX280 HS」で行いました。

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コメント 2

oomori

ここ数年、毎年バリウム検査を受けていますが、以前に比べると、フルーツ系の味がして飲みやすくなっていますね。
また、検査に必要とされる量も以前に比べると少なくなっているように思います。
by oomori (2013-06-20 08:45) 

あるまーき

oomoriさん

コメントありがとうございます。
そのようですね。でも、自分が飲まされたのは、正統派、真っ白のタイプでした。検査後にコーヒーを飲んで、ようやくホッとしました。

by あるまーき (2013-06-21 00:28) 

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