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真夏の「いすみ」に“第3のキハ”を(4)キハ30 62 体験乗車・撮影会 [いすみ鉄道 国鉄型キハ]

最近、<変態鉄>として、非常に気になっている1両がある。
この大阪にある物流会社「アチハ」さんの公式サイトにある画像をご覧頂ければ。

  http://www.achihagumi.co.jp/

和歌山県白浜市にある「アドベンチャーワールド」といえば、パンダ、
そう、ジャイアントパンダの飼育・繁殖で非常に有名な施設だが、
そこに保存されていたキハ28 3019号車である。

この記事の、いすみ鉄道にもキハ28形、同型車が現役なのだが、3019号車は
1800両も製造された仲間の後期グループ。前面に曲面ガラスを用いるようになって、
屋根に繋がる肩のカーブが変わって、車体の印象が変わったグループで、
通称・パノラミックウィンドウ車と呼ばれる。

IMG_0462.JPG
【2010年9月2日11時54分】 高山本線・千里-速星(後追い)

同グループで原型を留めて最後まで活躍したのがキハ58 1114号車。
赤紫色に白帯の“高岡色”を最後まで纏っていたので、
人気はいまひとつだったが、自分にとっては思い出深い1両。

ちなみに、この写真でキハ58 1114とペアを組んでいるのがキハ28 2346号車。
“飛越ゴハチ”4両の仲間の中で、最も注目度の低かった1両が、いすみ鉄道に
転じて多くのカメラが並ぶ中を走っているという不思議な巡り合わせ。

さて、話を再びキハ28 3019号車に戻そう。
……  ……

冒頭のサイトに出ている動画を見ても、解体・撤去処分にしては丁寧過ぎる作業。
他のサイトを見てみると、未確認情報として動態で保存される予定との記述も。
でも、そこで名前の挙がっている先を調べても、それを伺わせる情報はなく。

海外譲渡かも知れないが、国内で再びその姿を見ることができるのであれば...
「動き出す」と聞けば、何があっても駆けつけるつもりなのだが...。果たして。

……  ……

2016年8月14日(日)晴れ一時曇り

01_DPP_5227.JPG
【2016年8月14日10時06分】 いすみ鉄道・風そよぐ谷 国吉駅付近

10時、薄曇りの“国吉支線”で始まったイベント、最初は撮影会だった。
とはいえ、本線沿いの約150 mの側線、撮影地は限られてしまうのだった。

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【2016年8月14日10時04分】 いすみ鉄道・風そよぐ谷 国吉駅付近

まず、最初の1往復。パチンコ店先の第4種踏切でカメラを構えたのだった。
11時まで上り・下りとも列車は来ないので、本線の線路内からの撮影も大丈夫。
正面がちに撮ってみた。

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【2016年8月14日10時04分】 いすみ鉄道・風そよぐ谷 国吉駅付近

正面幕は「大原 - 上総中野」。いすみ鉄道の前身は、国鉄木原線、
国鉄末期、廃止対象の特定地方交通線に指定され、第3セクター化されたのは
1988年(昭和63年)、「木原線」としての最後の1年間だけはJR東日本だった。

その当時の車両は、本来結ばれるはずだった久留里線と合わせて、キハ35系が主流。
首都圏色(タラコ色)だったので、塗色こそ違えど「大原 - 上総中野」を
掲げてキハ30が走っているというのは、キハ52やキハ28よりも“正しい姿”。

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【2016年8月14日10時07分】 いすみ鉄道・風そよぐ谷 国吉駅付近

長らく木更津の車庫に常駐し、久留里線で活躍していたキハ30 62号車、
引退の数年前から旧国鉄一般型気動車色に塗り戻されていたもの。

その久留里線では、なぜか前面幕の使用を中止しており、「久留里線」という
ステッカーで方向幕自体が目隠しされていた。このステッカーが下り方には
残ったままになっている。パチンコ店の駐車場前で停車して折返し準備。

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【2016年8月14日10時08分】 いすみ鉄道・風そよぐ谷 国吉駅付近(後追い)

そんな“東国吉”を出て、“定位置”の国吉駅ヨコに戻っていく姿を駐車場から。

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【2016年8月14日10時08分】 いすみ鉄道・風そよぐ谷 国吉駅付近(後追い)

さらに。モニュメントとして設置されている腕木式信号機を入れてもう1枚。
昭和40年台までの国吉では、このような光景が毎日見られていたのだろうか?!

ちょっとでもサイドがちに撮ろうと...
でも、そうすると線路際の雑草が...

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【2016年8月14日10時16分】 いすみ鉄道・風そよぐ谷 国吉駅付近(後追い)

実に迷いながらのこのショット。
とはいえ、撮れるポジション自体が極めて限定される撮影会だけに、
このカットが自分には精一杯だった。

3往復めからは“体験乗車”。でも、撮り足りなさを感じていた<変態鉄>は
乗車を“放棄”してでも国吉駅のホームへ。

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【2016年8月14日10時26分】 いすみ鉄道・風そよぐ谷 国吉駅付近(後追い)

先ほどとは反対側から見た“国吉支線”のキハ30である。
ちなみに、手前に写り込んでいるのは、いすみ鉄道名物(?)の異様に背丈の低い
出発信号機である。腕木式信号機に変わって建植するときに邪魔にならないように
この背丈になったとか...、国吉駅の他、交換駅でこの信号機が見られる。

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【2016年8月14日10時28分】 いすみ鉄道・風そよぐ谷 国吉駅付近(後追い)

先ほどまでカメラを構えていた付近でいったん停車。すぐに折返し。
人を乗せての運転だからだろうか、思いっきりエンジンを吹かして、
白煙を噴き上げながらの発車シーン。“爆煙”である。

体験乗車2往復めは自分も乗ってみることにした。

キハ30形は非冷房で新製された。現在、休車状態になっている関東鉄道常総線に
譲渡されたグループは、関鉄転入後、冷房化されたが、久留里線のキハ30は
引退まで一貫して非冷房だった。天井では扇風機が回り、窓を全開にして
風を入れて...

そんなキハの窓回りをよく観察してみると...

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【2016年8月14日11時20分】 いすみ鉄道・風そよぐ谷 国吉駅(キハ30 62車内)

国鉄色のクリーム色の塗料の下には緑色の塗膜が見てとれた。
そう、このキハ30 62も久留里線塗色になっていた時代が。

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【2010年4月30日13時59分】 久留里線・横田-東清川

アクアラインをイメージした青系の塗色...だそうだが、この塗色である。
写真はキハ37+キハ38、国鉄型末期の久留里線でよく見られた編成である。
ちなみに、いまでは譲渡先の水島臨海鉄道で同様の編成が見られる。

そんな“発見”のあったキハ、2往復の体験乗車会の後は...(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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コメント 6

ハヤブサくん

3019号車の件、初めて知りましたがとても気になりますね。片運転台だと単行運転できず、千葉県の某ローカル線(笑)ではペアを組む相方が故障すれば観光急行も即運休、その相方も今春余命宣告最長3年が発表されましたが。3019号車の相方は他に存在するのでしょうか。
あるまーきさんの記事、特に車両や路線の詳細説明は大変わかりやすいですね。わたくしはい鉄は好きですが気動車は全然詳しくないので、28の製造上の違いや改番の経緯等はサッパリなのですが、今回の記事で後期型との差異がよくわかりました。
by ハヤブサくん (2016-09-06 20:14) 

あるまーき

ハヤブサくん さん

コメントありがとうございます。
3019号車ですが、JR西日本(福知山)を最後に廃車になってから年数が経過していますから、車籍復活となると非常にハードルが高いのではないかと思います。「動態」という噂もありますが、その場合でも、自分としては、鉄道会社ではなく多くの車両を引き取って保存している施設ではないか...と思っています。でも、いすみ鉄道と同じキハ28型、しかも、平窓とパノラミック、ファンとしては“競演”を見てみたい気がしますが...
車両や路線は...、ごく小数の好きなものだけ、ちょっといろいろと調べてみたり、といった感じです。いつも、記事を書くのに、いろいろ調べたり...でも、間違いを指摘されてしまったりとバタバタなのですが、少しでも参考になれれば幸いです。

by あるまーき (2016-09-07 01:03) 

ハヤブサくん

なるほど。動態といってもイコールで営業運転とは限らない訳ですね。無知なもので、妄想が先走りしてしまいました。
先のことよりも、現在進行形のい鉄キハ編成の撮影・乗車を悔いなく楽しむことが大切ですね。
by ハヤブサくん (2016-09-07 21:05) 

あるまーき

ハヤブサくん さん

コメントありがとうございます。
やはり、本線運転している姿を撮りたいですが、なかなか難しい部分も多いみたいで...。
仰る通り、いすみ鉄道でキハが撮れて、乗れること自体が、実はスゴイことなのだ...と思う次第です。3019号車の行く末は気になるところなのですが、楽しめるうちに、いすみ鉄道のキハを存分に楽しんでおきたいと思います。
by あるまーき (2016-09-08 08:58) 

九州男

キハ30を運転体験に使う と聞いたのですが、行われていますか?

車両を動かせる状態で置いておく以上、キハ30も「お金を稼げる状態で」いてほしいです。保存するだけでも手間と費用はかかりますので。
by 九州男 (2017-07-04 22:38) 

あるまーき

九州男さん

コメントありがとうございます。
キハ30形が国吉にやってきて、だいぶ時間が経ちます。
その間に「動態復元」とも、「体験運転用」とも言われましたが
今のところ、運転体験というのは自分は...存じ上げません。
各種、イベントで“車掌体験”には使われており、自分も扉開閉とか車内放送とか、何度かやらせてもらったことはありますが、
キハ30の具体的な用途というのは決まっていないのでは無いでしょうか。

営業運転用の動態復元としても、数千万とも言われるコストをかけても、非冷房・3ドア・ロングシートでは「観光急行」として
急行料金を取って運転するのは難しそうですし、
一般運用なら、いまの「ムーミン列車」と併結できないのであれば
使いづらいですし。

時折、エンジンをかけたり、ちょっと動かしたり...ということは
あるでしょうが、「運転体験」については、はたして??

今後の動向に注目していたいと思います。


by あるまーき (2017-07-05 02:15) 

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