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続・若気の至り。この春の“さよなら”たち。 [その他の鉄話]

3月というのは、いよいよ春本番。少しずつ暖かくなって...
の時期なのだが、<鉄>にとっては辛い別れの季節でもある。
JRを中心に、全国の鉄道事業者の「ダイヤ改正」は3月に集中している。
新幹線の開業も、特急寝台列車の廃止も一段落。鉄道情景自体が寂しくなったが
でも、今年は“目玉”といえるような大きな話題があるわけでは無さそう。

とはいえ、ダイヤ改正ラッシュと新年度。<鉄>の世界で、<変態鉄>にも
関心の高い部分でもいくつかの、ちょっと寂しい話題が。

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【2000年8月】 東北本線・仙台駅(?)

ということで、この春の話題で気になったものを。
……  ……

この春の「お別れ」、まず、こちら。

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【2016年5月8日9時44分】 水島臨海鉄道水島本線・球場前-西富井

水島臨海鉄道キハ205号のお別れ運転が、3月19日に行われる。
あいにく、自分は仕事が休めなくて。早々に諦めることが決定してしまった。

それにしても、このキハが撮りたくて、これまで数え切れないくらい倉敷を訪れ、
その間に現地の<鉄>な方たちや臨鉄職員の方と顔見知りになったり...
何でも、廃車後の処遇はまだ決まっていないみたいで。
解体されず、どこか引き取り手が見つかって保存されて欲しいと思う次第。

それから...

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【2014年12月10日12時48分】 都電荒川線・飛鳥山-王子駅前(後追い)

都電荒川線の7000形電車の全廃。40年ぶりに“再更新”した7700形として
一部車体は生き残るのだが、あの、懐かしい都電の走行音は過去のものとなる。

「お別れイベント」として、荒川車庫での撮影会が催される...と、勝手に期待、
都交通局の公式サイトを毎晩チェックしているが、いまのところ発表は無い。
でも、今月下旬であれば仕事が休めないので...、嗚呼。

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【2012年12月25日19時54分】 都電荒川線・飛鳥山-王子駅前(後追い)

「いつでも撮りに行ける」と思っているうちに、撮れずじまいで終わって
しまいそうな気もしていて。近々、行ってみたいとは思っているのだが...

それから...、<変態鉄>が撮り続けている路線の中では、もう1つ。
先日、キハ100形のお別れ撮影会に参加した、関東鉄道常総線のダイヤ改正の
リリースも同社の公式ウェブサイトに上がっていた。

簡単な発表なので詳細はまだよくわからないのだが...

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【2015年7月21日7時47分】 関鉄常総線・小絹-水海道

従来、取手-水海道間、南側半分は2両編成のキハによる「都市型ワンマン」。
水海道以北の下館までの区間は、単行が原則。乗車時にとった整理券で確認、
車内の運賃箱に運賃を投入して下車する「バス型ワンマン」だった。

時刻表上、「取手発下館ゆき」となっている列車の大半は、途中の水海道駅で
2両編成から1両編成に“車両交換”、現在ではLED式に統一されているが、
方向幕にも「水海道のりかえ 下館」という表示がされる。

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【2015年7月21日7時51分】 関鉄常総線・小絹-水海道

ただ、TX線開業で、都心へは守谷乗換えで秋葉原まで30分となると、
取手経由というのは少なくなって。取手-水海道も、ここ10年あまりで、
花火観客輸送以外での長編成運転の取り止め、終日ワンマン化、
さらに、本来、水海道-下館間で使っていた1両編成の取手側での運用開始。

3~4両編成も珍しくなかった同線が、2両編成に統一され、さらに今春の改正で
朝晩のラッシュ時以外は1両編成主体の運転になるとか...

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【2016年5月21日11時28分】 関東鉄道常総線・下妻駅(後追い)

となると...
「国鉄型」ではなくても、国鉄型ディーゼル動車の廃車発生品を使って製造された
“準国鉄型”のキハたちも徐々に活躍の場が...

だんだん撮りたいと思う列車が減っていく。ちょっと心配な話題なのである。

さて、<変態鉄>だけではなくて、多くの<鉄>な皆さんにとって、
今春の“大きな別れ”となるのはこちらだろうか。最後まで残った編成が4月に
「お別れ運転」を行った上で引退となることが発表された。

それが、「583系特急型寝台電車」。

1968年(昭和43年)10月のダイヤ改正、東海道新幹線は開業後だったものの、
高度経済成長を背景に国鉄の在来線輸送の“全盛期”の「白紙ダイヤ改正」、
コレに前後して、東北特急に投入された特急型電車が583系だった。

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【2000年8月】 東北本線・仙台駅(?)

「世界初」の特急型寝台電車、まさに、時代の申し子だった。
昼行特急を増発したいし、夜行列車の需要も旺盛、どの列車も混雑していたとき、
国鉄を悩ませていたのは、昼行の特急列車に使用する列車を夜間留置しておくのも
早朝、ターミナル駅に到着した寝台車を昼間、整備しながら置いておくのも...

車庫の敷地が足りないと言うこと。

それならば、寝台特急として到着した車輌のベッドを片付けて、座席にして
それを昼行の特急に充当すれば1日中走っているので車庫は要らないわけで...

座席 ←→ 寝台 の転換作業を連続写真で見たことがあるが、これがスゴい。
これを設計した国鉄技術陣...恐るべし。昼行特急時の網棚が寝台セット時に
どう動くか、など、神業の域のような。

でも、新幹線の延伸、航空機の台頭と旅客の“国鉄離れ”。
昼夜兼行特急の活躍できた期間はわずかだった。寝台に転換する出来るためには
昼行の座席使用時は4人ボックス、三段式寝台の上・中段のベッドを納めた
寝台舟が座席上の頭上にせり出していて...

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【2011年2月9日12時49分】 北陸本線(当時)・富山駅

すでに国鉄時代には大量の余剰車が生じていて。
北陸・東北・九州の交流電化区間のローカル列車の老朽化・陳腐化、
でも、交流電車は製造コストが高く、国鉄末期の財政下では到底新造できず。
必要最低限の「間に合わせ改造」で、“急場を凌げたら...”程度の改造で
近郊型電車に姿を変えた。でも、国鉄が「数年使えたら...」で改造したものが
JRに承継され、北陸本線では2011年まで活躍したのだから...

さて、583系。

90年台半ばには、いつの間にか、大阪-新潟間の急行「きたぐに」号と
東北方面の寝台特急にわずかに残るのみに。
その後は、東北方面の波動輸送用として定期特急の“代走”に入る
こともあったが、1編成のみを残すのみとなって、いつしか、6両編成1本が
舞浜の某テーマパークへの募集団体列車と東北各地のイベント列車で
活躍するのみとなった。

……  ……

<変態鉄>が583系に乗ったのは、1990年台のこと。
1993年秋の上野駅の模様をご紹介したい。

奥羽本線を、いわゆる「山形新幹線」にするための工事期間中、
伝統の急行「津軽」(仙山線迂回運転)が車種変更で583系での運転となっていた。

夜行急行列車ながら自由席主体の座席使用。自分が乗った日は10月の三連休初日。
上野駅ホームにはすでに長蛇の列。もちろん座れず。デッキまで“すし詰め”。
一睡も出来ず、身動きも取れず、デッキと車内の仕切り扉付近に立っていると
車窓をみることすら出来ず。高校生だった自分、いままでで一番キツかった夜かも。

朝4時ちょうどの仙台駅で下車して、コンコースで横になったような...。

そのときは、急行「津軽」号の写真を撮るような余裕も無く、後日、10月のある晩、
上野駅を訪れたのだった。平日とはいえ、夜行列車の発車する地平ホームは
賑わっていて。

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【1993年10月】 東北本線・上野駅

こんなシーンから始まっている。隣のホームの特急寝台「出羽」の案内も懐かしい。
でも、この日のお目当ては583系、ネガを見ても特急「出羽」は1枚も撮っていない。
こういうところは、昔から変わっていない<変態鉄>の特徴。

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【1993年10月】 東北本線・上野駅

22時過ぎ、急行「津軽」が入線してくる。ヘッドマークは白地に赤文字「急行」。
それにしても、今だったら大問題になるような撮り方をしている自分...

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【1993年10月】 東北本線・上野駅

しばらくするとドアが開き、大きなバッグを提げた人たちが乗り込んで...

同じホームでしばらく待っていたのだろうか...

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【1993年10月】 東北本線・上野駅

東北本線まわり青森ゆきの特急寝台「はくつる」号である。
よく見ると、その隣のホームにも、583系の姿が...

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【1993年10月】 東北本線・上野駅

22時頃の上野駅、当時は毎晩、こんなシーンが展開されていたわけで。
隣のホームで発車を待つのは、仙台まで常磐線を経由する青森ゆき、
特急寝台「ゆうづる」号である。ちなみに、その奥のホームには
485系ボンネット型「ひたち」の鼻先がチラッと見えている。

この後、大学生になると583系の3段式B寝台に乗車する機会が幾度か。
でも、座席使用の特急列車には最後まで乗車する機会がなかった。

……  ……

最後に。

高校生当時の自分、駅ホームでの撮影ではストロボを使っていた。
ストロボを使っての撮影は列車の安全運行にも重大な影響を及ぼしかねず、
禁止されている行為。現在の<変態鉄>は、鉄道写真にストロボは使用して
いないことをお断りしておきたい。

……  ……

あぁ、“国鉄”は遠くなりにけり。


(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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コメント 2

えすぷれそ

583系もついになくなっちゃうんですね。ときどき走ってたようなので、動態保存でもしてるのかと思ってました。
しかし、津軽に使われてたのは知りませんでした。周遊券使って乗っておけばよかったな。
by えすぷれそ (2017-02-25 18:56) 

あるまーき

えすぷれそさん

コメントありがとうございます。
583系は、現在、秋田支社に6両編成1本が残されていますが、
これが4月にお別れ運転を行うことが発表されました。
それでも、すでに登場から半世紀。本文にも書いたような「昼夜兼行の特急寝台型電車」として、本来の役割を果たした期間は短かったものの、これほど長く活躍したのですから、名車だと思います。
何とか保存して欲しいとは思うのですが...

急行「津軽」は90年台に電車化され、583系が使用されました。
一時、485系に変更されていましたが定期列車としての最末期には583系に変更されました。
その後、不定期列車となってからは専ら583系で、一部の車輌は
本来のB三段寝台となったときもあり、自分は96年に北海道に行くのに使ったことがあります。


by あるまーき (2017-02-25 21:32) 

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