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灯台モトクラシー(10=最終回)最後は、宮ノ前。 [都電を追って[都電荒川線]]

ちょうど、この記事を書いているとき、リニューアルされた都交通局の
ウェブサイトにこんなリリースが出ていた。

  7000形にヘッドマークを取り付けて運行いたします。(→ こちら

引退時期いついて「平成29年の春」とだけ発表されていた都電荒川線の7000形。
都交通局のウェブサイトをチェックしていても引退関連のイベントの話題は
リリースが出てくるのだが、正式なお別れイベントの話題はここまで一切なく。

巷の都電ファンの間では、3月末の土日に最終運行と荒川車庫での撮影会が
あって、年度末をもって除籍か...などという憶測も流れていた。

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【2015年3月31日12時50分】 都電荒川線・飛鳥山-王子駅前

でも、このリリースでは、

  まもなく運行終了となる7000形(7001号車、7022号車)に
  ヘッドマークを取り付けて運行いたします。

としつつ、その「運行期間」に関して、7001号車(あかおび)は「4月末頃まで」、
7022号車(あおおび)は、ぬぁんと「6月上旬まで」とあるわけで。

<変態鉄>としては、この情報に、さらに妄想が膨らむのである。

それは、「ろ」「てん」から...毎年6月10日は「路面電車の日」とされていて、
全国の路面電車事業者で各種イベントが催される。都電荒川線もほぼ毎年
6月10日に近い土曜・日曜に荒川車庫の公開イベントが行われる。

そんなことを考え合わせれば、今年の「路面電車の日」イベントとして
7022号車を使った「7000形お別れイベント」として開催されるのではないか...

と、都交通局が何も言っていないのに勝手に妄想が膨らむのである。

なお、あくまでこれは<変態鉄>の 妄想 に過ぎないことをお断りしておく。

<変態野郎>というのは、日夜、さまざまなことを妄想しながら生きている。

ということは、来週後半に満開を迎える東京のサクラ、荒川二丁目、飛鳥山...
「都電×サクラ」の撮影地はいくつかあるのだが、今年は大変なことになりそう。

たとえ、<葬式鉄>と罵られても、<変態鉄>としても一度くらいは“参戦”
しないとマズいのだろうか?! 乞うご期待。

さて、その都電7000形を撮ったのは、3月3日の夕方のことだった。

……  ……

2017年3月3日(金)晴れ

都電荒川線は、いまからおよそ100年前「王子電車」という郊外私鉄として開業。
今で言うところの電力会社の“関連事業”として、その発電した電気を使って
電車を走らせたというところだろうか。

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【2017年3月3日16時19分】 都電荒川線・荒川遊園地前-荒川車庫前

その100年前の光景がよく残っている...と言われていたのが荒川車庫前電停を
挟む1キロあまりの区間。8500形電車がいる付近、路面電車には不似合いなほど
頑丈そうなトラス架線柱が見える。この鉄塔、その100年前の王子電車開業の頃の
ものだと言われている。隣の緑色のポールも、昭和40年台までの都電全盛期に
撮られた都電の写真にも多く写っている。自分が中学生くらいの頃までは
都心部で、このポールは探せば残っていた。

でも...

オリンピックに向けて...だろうか、いまも都心部の少なくない箇所で大規模な
道路工事が行われている。それは都電荒川線沿線も

荒川車庫前の次、荒川遊園地前電停からその次の小台電停にかけての区間も
「補助90号線街路整備」により、軌道移設を伴う大規模な工事が行われ、
幅員25メートルの真新しい道路ができていた。

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【2017年3月3日16時24分】 都電荒川線・荒川遊園地前電停付近

荒川遊園地前電停のホームも新しくなり、ここから小台電停までの1区間は
軌道移設工事が行われた区間。しばらく前までは、上の写真の、車庫前付近と
同じような風景が広がっていたのだが、架線柱も最近ありがちな円筒形の
味気ないものに交換されており、線路の両側にはフェンスが...。う~ん。

ちなみに、過去、この地点の工事の進捗状況を記事にしている(→ こちら)。

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【2017年3月3日16時29分】 都電荒川線・小台電停付近

今回、移設工事が行われたのは小台電停までの区間。
そこから先は、90年台に道路拡幅とともに軌道移設が行われており、一足早く
道路中央のセンターリザベーション区間になっている。

……  ……

都交通局自体の財政難、道路混雑や地下鉄建設を理由に都心一帯を縦横無尽に
走り回っていた都電の路線が急速に廃止されていったのは昭和40年台。

最初は「全廃」の予定だった。存続運動があったから、とも、人気がなかった
美濃部知事の人気稼ぎのパフォーマンスだったとも言われるが、
この、「都電全廃」の方針は変更され、27・32系統の三ノ輪橋-王子-早稲田を
「荒川線」として存続させることになった。
(当初は廃止を延期という形、後に恒久的存続を決定した)

その理由にも挙がったのは、公営ではなく「王子電車」として開業した歴史から
路面電車として道路上を走る区間が少なく、大半の区間が専用軌道であること。

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【2012年3月22日12時11分】 都電荒川線・都電雑司ヶ谷-東池袋4丁目

沿線は木造家屋密集地域として防災上の観点からも、近年、急速に再開発が
進められ、沿線風景も変わりつつあるものの、荒川線の写真と言えば、
住宅の軒先を掠めるように走って行くところで、さまざまな作品が
生み出されている。

でも、<変態鉄>としては...

「都電を撮る」ときに、どうしても専用軌道区間よりも、そのわずかだけの
道路中央を走る併用軌道区間で撮りたい、と思っているのである。

といっても、この区間は法規上は併用軌道とは言えないのだが...
それはそれとして(笑)。

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【2017年3月3日16時30分】 都電荒川線・宮ノ前-小台

小台電停を過ぎれば、電車は都道の中央を走るようになる。
早速やって来たのは黄色い8900形。

そこから電車通りをさらに歩くこと数分。

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【2017年3月3日16時30分】 都電荒川線・宮ノ前電停付近

もうすぐ戻ってくるはずの7022号車を、こちらの前で撮ろうと思ったのである。
そう、宮ノ前電停の名称の由来でもある尾久八幡神社である。

そのすぐ手前、都電の大型模型が飾ってある酒屋さんがある。
その店の前、歩道の植え込み付近に立つと神社をバックに走る都電をスッキリと
撮ることができる。もちろん、クルマに被られるリスクは少なくないが...

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【2017年3月3日16時39分】 都電荒川線・宮ノ前-小台

まずは、緑色の7700形。でも、16時半を過ぎて暗くなってくれば
被写体ブレは避けられなくなってくるわけで。

午後からは徐々に雲も増えてきていた。それでも、夕方の陽の光が八幡さまを
オレンジ色に照らし出して...

なかなかエロい光線なのだが...

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【2017年3月3日16時50分】 都電荒川線・宮ノ前-小台

でも、そんな中、やって来たのは広告ラッピングの8800形。

そして、防災無線から17時を告げるメロディが聞こえてきた。
目に見えて、周囲はだんだん暗くなってくる。速度の遅い路面電車とはいえ
走行写真を撮るのは厳しい時間帯になってくるわけで...

そんなタイミングで隣の熊野前電停に7022号車が入ってくるのが見えてきた。
さぁ、後は道路信号とのタイミングの問題。路面電車撮影にはクルマに被られる
リスクが常につきまとうのである。

さぁ、どうだ!?

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【2017年3月3日16時56分】 都電荒川線・宮ノ前-小台

尾久八幡神社をバックに道路中央を走る7022号車。
黄色い都電が吊り掛けサウンドを響かせて道路の真ん中を走るのも、
まもなく最後の日を迎える。それを前に、“納得の1枚”を残せたのだった。

……  ……

お目当ての7022号車の後からやって来たのは、8801号車。

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【2017年3月3日17時05分】 都電荒川線・宮ノ前電停

いつ乗っても満員の都電荒川線、夕ラッシュが始まり混雑の激しい早稲田ゆきを
大塚駅前で降りて山手線に乗り換え。ホームに上がるのと同時に、E235系の
ドアが閉まって...。

何だか<鉄>運としてはちょっとビミョーな結末だったが、7022号車も撮れて、
まぁ、満足のいく1日だった。夕暮れの山手線で帰路につくのだった。(おわり)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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