GWことこと(12)いよいよ、白山山頂俯瞰 [ことでん旧型たち [高松琴平電鉄]]
今日の話題に入る前に。
6月7日までに参加の可否をお知らせするハガキを発送します
というこの一文に、まさに合格発表を待つ受験生の気分。
ハガキの到着を待っているのである。
でも、そんな折、次の“出撃先”が決定した。「次」と言っても、この間に
房総へキハを撮りに行くかも知れないけれど...
というわけで、水曜は仕事の合間に新宿駅の「みどりの窓口」へ。
仕事は忙しいものの、これまた、珍しい「キハ」に逢いに。
7月最初の週末に<変態鉄>が、どこへ向かうのか...、乞うご期待。
さて、まだまだ続く、大型連休の「ことでん」の話題。

【2017年5月7日9時43分】 高松琴平電鉄琴平線・瓦町駅
瓦町駅のホーム、まさに「威風堂々」。イマドキの電車には無い重厚感。
周囲を圧倒するような迫力一杯の吊り掛けサウンド...
そんな「ことでんレトロ」、めったにない長尾線での運転の朝。
…… ……
出撃先のホテルでは、必ずTVで天気予報に注目している。
某公共放送の夕方のニュース。それと、ローカル局の。
やはりローカルニュースの方が天気予報も詳細で。
6日、琴平から戻ってホテルで見た天気予報。
「香川県全域 晴れ」の予報に気持ちは高鳴ったのだが...
「今年、初めて黄砂が...」、西日本を中心に黄砂が観測されそうとの予報に
すっかりテンションが下がってしまうような...。そう、俯瞰撮影は晴れていて、
かつ、空気の澄んだ時で無いとダメなのに。嗚呼。
不安な中で、その“勝負の朝”を迎えたのだった。
2017年5月7日(日)晴れ
レトロ電車は、この朝、9時台の長尾線に現れる。でも、6時、始発電車に乗るのは
そう、撮影ポイントの確保のため。

【2017年5月7日6時17分】 高松琴平電鉄長尾線・片原町駅
ちょっと涼しいくらい。片原町駅 6:18発の長尾ゆき。やはり、車内はすいていた。
意外なことに瓦町駅構内の、長尾線側の留置線にすでにレトロ電車は停まっていた。
てっきり、仏生山から回送されてきて、そのまま長尾線に入るのかと思っていたが。
レトロ電車の姿を車窓に確認、ちょっと気合いが入ったのである。
さて、7時前に白山駅。もちろん、“前日リハーサル”の通り、登頂開始!!!
しんどいのはしんどかったが、でも、「前日リハ」の結果、見覚えのある道。
安心して歩けた分、少しラクに感じた。

【2017年5月7日7時16分】 高松琴平電鉄長尾線・学園通り-白山
山頂に到着して三脚をセット。地元の方とのこと、先客1名。
ちょうど自分が着いて間もなく築港からの2番電車がやってきた。
地元だとおっしゃる男性。結構、この白山俯瞰もお撮りになっているとのことで、

【2017年5月7日7時17分】 高松琴平電鉄長尾線・学園通り-白山
やはり、香川でも農家の高齢化が進んでいるそうで、徐々に水の張られない...
耕作されない水田も増えているのだとか。
この時期であれば、田植え直前、水の張られた田んぼに映り込む電車を撮りたい。
「ああでもない、こうでもない」と言いつつ、平木駅付近から白山駅手前まで
広く見渡せるポジションで、どこの田んぼに電車を映すのが良いのか...
必死で考えていたのである。
土休日ダイヤでは、朝の長尾線電車は20~30分間隔。でも、“同業者さん”と...
いや、“先輩鉄”の方々と他愛も無い世間話をしていると、まぁ、待ち時間も
あっという間に過ぎるわけで。

【2017年5月7日7時17分】 高松琴平電鉄長尾線・学園通り-白山
これくらいの俯瞰撮影の場合、いくら走っている電車とはいえ、三脚を使っても
2~3構図、切り替えながら撮ることが可能。<変態鉄>の三脚はいわゆる自由雲台
の付いたタイプなので、1つ撮って、カメラをちょっと緩めて構図を変えて、
そこでキュッと締め付けて、水準器で構図を微調整、再びファインダーを...
それでも十分に間に合うのである。

【2017年5月7日7時59分】 高松琴平電鉄長尾線・白山-学園通り
「水鏡」とは行かないまでも水面に電車が映る地点を2つほど選ぶことができた。
ここまでの、緑色の長尾線電車を撮った写真では、架線柱と電車が交錯して
ちょっとウルサイ感じになっているものもあるが、でも、大丈夫。
レトロ電車は車体長14メートル級の2連、でも、京急から来た普段の電車は18メートル。
2両で約8メートル分の差が生じるわけで。そこは織り込み済み。
結局、白山山頂に集まったのは自分を含めて4名ほど。
いよいよ、9時を回ってレトロ電車の時間が迫ってきた。
風に乗って吊り掛けサウンドが山頂まで響いてくるのである。
あいにく「晴れ」の予報は...
陽射しを感じられない、むしろドン曇りに近い天気。う~ん、残念っ!!
ここは「来年こそは...」と。
さぁ、視界に入ってきた。

【2017年5月7日8時16分】 高松琴平電鉄長尾線・白山-学園通り
まずは学園通り駅寄りの田んぼで。

【2017年5月7日8時16分】 高松琴平電鉄長尾線・学園通り-白山
もちろん、ドンドン連写っ!!!
続けて、カメラの向きを直せば...

【2017年5月7日8時17分】 高松琴平電鉄長尾線・白山-学園通り
手前の田んぼに、その姿を映すレトロ電車。古レールを組んでつくった
華奢な架線柱、後ろには畦道の第4種踏切...
そこに差し掛かるのは大正生まれのオールドタイマー。
陽射しが無いことを除けば、ほぼ狙い通りの1枚を手にすることができた。
でも...
白山駅をでると井戸、公文明、そして終点・長尾。同じ単線でも、琴平線と
違って上下列車の交換ができる駅が意外と少ない長尾線。
そのダイヤの混み具合というのがレトロ電車の入線を阻む最大の要因だとか。
ロケーションとしては琴平線に劣らないのだが、長尾線でレトロ電車を撮るのは
難しいのである。
ということが、実は<変態鉄>の撮影プランにも影響していた。
<徒歩鉄>だから...ではない。長尾駅到着後はレトロ電車はすぐに折り返す。
定期列車の隙間を縫うように設定されたダイヤ、井戸駅には15分で戻ってくる。
当初のプランでは、その15分間を利用して東讃富士の急斜面を駆け下りて、
地上に下りて線路端から...と思っていたが、前日のうちに、それは
“絵に描いた餅”だと...。だから、もうここに残るしか選択肢がなかったのである。
でも、だからといって、同じ構図というのも...

【2017年5月7日8時22分】 高松琴平電鉄長尾線・学園通り-白山
ということで、同じ地点をタテ構図で。線路の後ろを並走しているのは長尾街道、
その長尾街道の向こう側は真新しい戸建て住宅が並んでいるのである。
手前の水田を見れば、同じ場所だとおわかり頂けると思うのだが、
でも、タテにしただけで周囲の情景は全然違って見えてくるのである。
さぁ、レトロ電車はもうすぐ戻ってくる。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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というこの一文に、まさに合格発表を待つ受験生の気分。
ハガキの到着を待っているのである。
でも、そんな折、次の“出撃先”が決定した。「次」と言っても、この間に
房総へキハを撮りに行くかも知れないけれど...
というわけで、水曜は仕事の合間に新宿駅の「みどりの窓口」へ。
仕事は忙しいものの、これまた、珍しい「キハ」に逢いに。
7月最初の週末に<変態鉄>が、どこへ向かうのか...、乞うご期待。
さて、まだまだ続く、大型連休の「ことでん」の話題。
【2017年5月7日9時43分】 高松琴平電鉄琴平線・瓦町駅
瓦町駅のホーム、まさに「威風堂々」。イマドキの電車には無い重厚感。
周囲を圧倒するような迫力一杯の吊り掛けサウンド...
そんな「ことでんレトロ」、めったにない長尾線での運転の朝。
…… ……
出撃先のホテルでは、必ずTVで天気予報に注目している。
某公共放送の夕方のニュース。それと、ローカル局の。
やはりローカルニュースの方が天気予報も詳細で。
6日、琴平から戻ってホテルで見た天気予報。
「香川県全域 晴れ」の予報に気持ちは高鳴ったのだが...
「今年、初めて黄砂が...」、西日本を中心に黄砂が観測されそうとの予報に
すっかりテンションが下がってしまうような...。そう、俯瞰撮影は晴れていて、
かつ、空気の澄んだ時で無いとダメなのに。嗚呼。
不安な中で、その“勝負の朝”を迎えたのだった。
2017年5月7日(日)晴れ
レトロ電車は、この朝、9時台の長尾線に現れる。でも、6時、始発電車に乗るのは
そう、撮影ポイントの確保のため。
【2017年5月7日6時17分】 高松琴平電鉄長尾線・片原町駅
ちょっと涼しいくらい。片原町駅 6:18発の長尾ゆき。やはり、車内はすいていた。
意外なことに瓦町駅構内の、長尾線側の留置線にすでにレトロ電車は停まっていた。
てっきり、仏生山から回送されてきて、そのまま長尾線に入るのかと思っていたが。
レトロ電車の姿を車窓に確認、ちょっと気合いが入ったのである。
さて、7時前に白山駅。もちろん、“前日リハーサル”の通り、登頂開始!!!
しんどいのはしんどかったが、でも、「前日リハ」の結果、見覚えのある道。
安心して歩けた分、少しラクに感じた。
【2017年5月7日7時16分】 高松琴平電鉄長尾線・学園通り-白山
山頂に到着して三脚をセット。地元の方とのこと、先客1名。
ちょうど自分が着いて間もなく築港からの2番電車がやってきた。
地元だとおっしゃる男性。結構、この白山俯瞰もお撮りになっているとのことで、
【2017年5月7日7時17分】 高松琴平電鉄長尾線・学園通り-白山
やはり、香川でも農家の高齢化が進んでいるそうで、徐々に水の張られない...
耕作されない水田も増えているのだとか。
この時期であれば、田植え直前、水の張られた田んぼに映り込む電車を撮りたい。
「ああでもない、こうでもない」と言いつつ、平木駅付近から白山駅手前まで
広く見渡せるポジションで、どこの田んぼに電車を映すのが良いのか...
必死で考えていたのである。
土休日ダイヤでは、朝の長尾線電車は20~30分間隔。でも、“同業者さん”と...
いや、“先輩鉄”の方々と他愛も無い世間話をしていると、まぁ、待ち時間も
あっという間に過ぎるわけで。
【2017年5月7日7時17分】 高松琴平電鉄長尾線・学園通り-白山
これくらいの俯瞰撮影の場合、いくら走っている電車とはいえ、三脚を使っても
2~3構図、切り替えながら撮ることが可能。<変態鉄>の三脚はいわゆる自由雲台
の付いたタイプなので、1つ撮って、カメラをちょっと緩めて構図を変えて、
そこでキュッと締め付けて、水準器で構図を微調整、再びファインダーを...
それでも十分に間に合うのである。
【2017年5月7日7時59分】 高松琴平電鉄長尾線・白山-学園通り
「水鏡」とは行かないまでも水面に電車が映る地点を2つほど選ぶことができた。
ここまでの、緑色の長尾線電車を撮った写真では、架線柱と電車が交錯して
ちょっとウルサイ感じになっているものもあるが、でも、大丈夫。
レトロ電車は車体長14メートル級の2連、でも、京急から来た普段の電車は18メートル。
2両で約8メートル分の差が生じるわけで。そこは織り込み済み。
結局、白山山頂に集まったのは自分を含めて4名ほど。
いよいよ、9時を回ってレトロ電車の時間が迫ってきた。
風に乗って吊り掛けサウンドが山頂まで響いてくるのである。
あいにく「晴れ」の予報は...
陽射しを感じられない、むしろドン曇りに近い天気。う~ん、残念っ!!
ここは「来年こそは...」と。
さぁ、視界に入ってきた。
【2017年5月7日8時16分】 高松琴平電鉄長尾線・白山-学園通り
まずは学園通り駅寄りの田んぼで。
【2017年5月7日8時16分】 高松琴平電鉄長尾線・学園通り-白山
もちろん、ドンドン連写っ!!!
続けて、カメラの向きを直せば...
【2017年5月7日8時17分】 高松琴平電鉄長尾線・白山-学園通り
手前の田んぼに、その姿を映すレトロ電車。古レールを組んでつくった
華奢な架線柱、後ろには畦道の第4種踏切...
そこに差し掛かるのは大正生まれのオールドタイマー。
陽射しが無いことを除けば、ほぼ狙い通りの1枚を手にすることができた。
でも...
白山駅をでると井戸、公文明、そして終点・長尾。同じ単線でも、琴平線と
違って上下列車の交換ができる駅が意外と少ない長尾線。
そのダイヤの混み具合というのがレトロ電車の入線を阻む最大の要因だとか。
ロケーションとしては琴平線に劣らないのだが、長尾線でレトロ電車を撮るのは
難しいのである。
ということが、実は<変態鉄>の撮影プランにも影響していた。
<徒歩鉄>だから...ではない。長尾駅到着後はレトロ電車はすぐに折り返す。
定期列車の隙間を縫うように設定されたダイヤ、井戸駅には15分で戻ってくる。
当初のプランでは、その15分間を利用して東讃富士の急斜面を駆け下りて、
地上に下りて線路端から...と思っていたが、前日のうちに、それは
“絵に描いた餅”だと...。だから、もうここに残るしか選択肢がなかったのである。
でも、だからといって、同じ構図というのも...
【2017年5月7日8時22分】 高松琴平電鉄長尾線・学園通り-白山
ということで、同じ地点をタテ構図で。線路の後ろを並走しているのは長尾街道、
その長尾街道の向こう側は真新しい戸建て住宅が並んでいるのである。
手前の水田を見れば、同じ場所だとおわかり頂けると思うのだが、
でも、タテにしただけで周囲の情景は全然違って見えてくるのである。
さぁ、レトロ電車はもうすぐ戻ってくる。(つづく)
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長尾線にもこんな俯瞰スポットがあるんですね
by Cedar (2017-06-09 00:04)
Cedarさん
コメントありがとうございます。
「ことでん」を紹介した本で、ここから撮った写真が載っていて、それ以来、いつか白山山頂からレトロ電車を撮りたいと思っていました。次は晴れたときに再チャレンジしてみたいです。
by あるまーき (2017-06-09 01:19)