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美作にキハを追って(1)しょぎょーむじょー [鉄分の濃い旅行記録]

何だか九州の方が激しい雨に見舞われたみたいで...
梅雨後半の豪雨は、最近では毎年のように。自分も何度も訪れたことがある
久大本線でも橋梁が流出したとか...。もちろん、<鉄>なことだけでなく、
そういうニュースばかり続いているような気がする。

<変態鉄>としても、ちょうど九州を訪れてみようかと考えていたときで。
熊本では大きな震災があったことも記憶に新しいのに、今度は豪雨。
何だか心配な。

さて、7月2・3日と岡山県を訪れた<変態鉄>、その前日、土曜日は夜まで勤務、
今回はヒコーキでは無く、特急寝台「サンライズ」号での岡山入りとなった。

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【2017年7月1日21時50分】 東海道本線・東京駅

“寝台車”を表す車両の形式記号は「ネ」。現役で活躍する「ネ」は
「サンライズ」号の285系と「クルーズ列車」の超豪華車両くらいになってしまった。
ツアーでは無く、普通乗車券と特急・寝台券を買えばいつでも乗れる寝台列車は
いつの間にか、特急寝台「サンライズ瀬戸・出雲」が唯一の存在になって。

<変態鉄>が、最も多感な時期、寝台列車に乗れるようになるのは憧れだった。
大学生になってアルバイトに精を出し、「A個室寝台」も乗ることができたが...

あの頃の懐かしい「寝台列車」も、今は昔と実感した7月1日の「サンライズ瀬戸」号、
<変態鉄>の変態チックな視点での乗車記を。

……  ……

2017年7月1日(土)くもり

職場を出たのは21時、「特急列車が車内混雑で遅れていたため」とのことで快速電車も
5分程度、遅れての運転。東京駅には21時半頃に到着したのだった。

連絡通路沿いにあった全国の駅弁が買えたお店は改装工事でクローズ。
京王新線新宿駅構内のカレー屋さんで「特盛」を食べてきたのは大正解。

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【2017年7月1日21時51分】 東海道本線・東京駅

ホームに上がるのとほぼ同時にサンライズ号の入線を告げるアナウンス。
ちなみに、この日の「サンライズ瀬戸」号は、普段通り、いったん髙松駅に行って
折り返して坂出、多度津を通り、琴平まで延長運転。髙松-坂出を2度通る。
<変態ガキ鉄>だった当時、初めて“急行寝台券”を手に、乗ったのは
14系急行「能登」のB寝台。その「能登」も金沢で折り返して輪島まで走っていた。

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【2017年7月1日21時50分】 東海道本線・東京駅

ホームで待っていた人たちが、老いも若いも、男も女も、みんな一斉にスマホを。
<変態鉄>はもちろんEOSくんで撮影である。

大きな旅行カバンやお土産袋を持った人たちが乗り込むのは、寝台列車の始発駅
らしい光景。これはいつも変わらないのだが...。

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【2017年7月1日21時37分】 「サンライズ瀬戸」モハネ285-1車内

いつも「のびのび座席」だった<変態鉄>にとっては初めてのB個室寝台「ソロ」。

ドアを開けると目の前に細くて急な階段が。部屋の中を撮ろうにもコンデジで
思いっきり広角側にしても、ちょっと無理な位の狭さ。
住宅メーカーと共同開発したという車内は、確かに個室は「うなぎの寝床」だが、
でも、非常に機能的に配置されていて、木目の内装も陳腐化を感じさせず。

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【2017年7月1日21時45分】 「サンライズ瀬戸」モハネ285-1車内

本当にベッドの幅だけの個室なのである。壁側のハンガーでベッドの幅が...
左上のスペースが荷物棚。旅行カバンと三脚を含めても、余裕のあるサイズ。

……  ……

以前の乗車記の中でご紹介したとおり、数年前までは「サンライズ出雲」号の
車掌さんはJR西日本米子支社の通し乗務だった。国鉄時代から大半の夜行列車では
始発から終点まで車掌さんは一晩、ずっと同じ顔ぶれでの乗務だった。
<車内放送マニア>の<変態鉄>としては、夜中に車掌室を訪れて、
翌朝の録音許可をいただいたり...、いろいろな思い出が。

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発車直後の車内改札、捺されたスタンプは「東京車掌区」の文字がある。

しばらく前から熱海、米原と会社境界駅で乗務員交替が行われるようになった。
これも、国鉄時代から受け継がれてきた“伝統”が...。

それに合わせて...だろうか、車内放送も2カ国語の自動放送化され、
東京駅発車後の放送はその合成音声だけ。しかも途中で途切れてしまったのに、
車掌さんは気づかなかったのか、案内も途中までで肉声でフォローすることもなく
そのまま終わってしまった。

かつてはベテランの車掌さんが、落ち着いた口調で1つ1つ停車駅の到着時刻を
読み上げる放送が聴けたのだが...、“マニア”としては物足りないわけで。

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そんな<変態鉄>、サンライズ号が入線してドアが開くのと同時に、自分の個室に
カバンを投げ入れたら、向かったのはシャワー室だった。
シャワールーム向かい側の自動販売機で、このカード(320円)を確保するため。

今回は茅ヶ崎駅付近を通過しているのを車窓に確認して、シャワー室に向かった。
10分ほどの待ち時間でシャワーを浴びることができたが、すでにそのとき...
つまり発車から1時間ほどで「売り切れ」の表示に変わっていた。
走る列車内のシャワー設備、水タンクの容量による制約であることは、わかるが
でも、寝る前にスッキリしておきたい人は少なくは無いはずで。

<変態鉄>が待っていた10分余りの間にも、自販機の前まで来て「売り切れ」の
表示に残念そうな表情で引き返している人の姿があった。



ちょうどシャワーを浴びているとき、小田原駅を通過するタイミングで
「おやすみ放送」が入った。簡素なアナウンスながら肉声放送、これだけは
自動放送に入っていないのだろうか。

沼津までは覚えているが、富士、静岡...と全く記憶に無く。
朝4時半、大阪駅で運転停車したのをちょっと覚えている。次に目が覚めたら
すっかり明るくなっていた。5時、加古川付近を走行中。外はドン曇り。

5時半、朝早い通勤通学客が集まり始めていた姫路駅を発車したら、
ICレコーダをセットして洗面所へ。兵庫県西部は霧が出ているようで...
果たして県境の向こう、岡山県東部の天気は...不安になるのだった。



6時。和気駅を通過し、吉井川鉄橋に差し掛かったところでチャイムが流れて
「おはよう放送」である。こちらは自動放送の後に、ほぼ同じ内容を
岡山支社の車掌さんが肉声放送で。ここは東と西の違いだろうか。

  http://gohachinihachi0309.blog.so-net.ne.jp/2014-04-30

かつて、全区間JR西日本の車掌さんだった時代の同じ放送もご紹介していた
拙ブログ、あまり変わっていないというか...

岡山駅に到着すると“朝の儀式”。1~7号車「瀬戸」号と8~14号車「出雲」号を
切り離し作業には、大勢の“ギャラリー”が取り囲んで。

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【2017年7月2日6時29分】 山陽本線・岡山駅(後追い)

そちらに背を向けて、発車していく「サンライズ瀬戸」号にカメラを向けていたのが
<変態鉄>だったのである。

……  ……

よく眠れたし、快適な寝台列車の旅...ではあったが、でも、冷静に考えれば...

<変態鉄>が寝台車に乗れるようになった頃には、食堂車も無ければ車内販売も
無くなって久しく、始発駅や長時間停車の駅ホームの売店で調達する...のが
当たり前になってからだった。

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【2010年3月8日5時56分】 北陸本線(当時)・高岡駅

それにしても...

翌2日の晩、<変態鉄>が泊まったのは岡山駅近くのホテルだった。
大手不動産会社の名前を冠した「三※ガーデンホテル」というところ。
シングルにしてはちょっと広めの部屋で、この日は1泊6,900円で予約していた。
そう、これはB寝台料金とほぼ同額。

“食事無し”、つまり素泊まりという条件は、イマドキの寝台列車に似ている。
でも、部屋にはTVはもちろん、デスク、LAN接続、ベッドもセミダブルサイズ、
それから、最上階には大浴場も備えていて、この値段。
いや、このホテルを褒めたいのでは無くて、県庁所在地クラスの街のホテルで
繁忙期で無ければ妥当な料金という感覚なのである。

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【2016年3月4日15時22分】 香川県高松市・さぬきこどもの国

“旅割”とか“先得”とか、そういう早期購入割引のヒコーキの運賃が、
JRの「乗車券(運賃)+特急料金」とほぼ同額か、それよりも少し安い値段。
沖縄線を除けば、国内線なら、だいたい2時間以下のフライト。
夕方のヒコーキで行って、市内中心部の比較的キレイなホテルに泊まっても
寝台特急で出かけるのと似たような値段。

そうなれば、自分のような<鉄>でも無ければ...

「寝台特急」というのは旅行にしろ出張にしろ、選択肢に入らないというのは、
合理的に考えたら、ある意味、至極当然のような気もしてしまうのである。

まもなく登場から20年を迎える285系特急型寝台電車、まだ、老朽化、陳腐化...
という感じでは無いものの、この車両の寿命と同時に、クルーズ列車や団臨以外で
夜行運転する旅客列車というのは“消滅”に向かうのだろうか...

……  ……

と、フツーの<鉄>ブログであれば、「特急寝台に久々に乗れて楽しかった」で
終わらせれば良いものを...

こういうことばかり書いているから、「nice!」を押してもらえなくなるのかも
知れないが、それでも、<変態鉄>としては、そんなことを思ってしまったのだった。

軽薄かつ痴的(← 知的ではない)だけが売り物の拙ブログ、でも、何だか、今日は
ちょっと重苦しい話題になってしまって。明日からはいつも通りに。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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コメント 4

johncomeback

拙ブログへのコメントありがとうございます。
拙記事のタイトル「萩の月」ですが、
東京駅で萩の月の紙袋を持った方を見かけて
これをネタにしようと思いましたが書き忘れました。
なのにタイトルはそのまま・・・ 酒のせいか歳のせいか?
by johncomeback (2017-07-06 09:04) 

あるまーき

johncomebackさん

コメントありがとうございます。
揚げ足取りのようになってしまい、申し訳ありませんでした。
どこかに隠れているのかと思って、記事中の写真を見直して探してしまいました。

by あるまーき (2017-07-06 23:08) 

Cedar

おっしゃってること、納得です。若い人はもっと安いバスもあるし・・・
でも、いつまでも走ってほしいですね。
クルーズトレインは、ありゃ別物です。
by Cedar (2017-07-06 23:44) 

あるまーき

Cedarさん

コメントありがとうございます。
もちろん、夜行列車にはいつまでも走って欲しいと思っています。
おっしゃるとおり、クルーズトレインは...
あれを「夜行列車」の範疇では、ちょっと捉えられないと思います。「乗ること」を目的としたものでなく、「移動手段」「交通手段」としての「夜行列車」というのも、まだまだ、売り込み方次第では十分、需要がありそうな気がするのですが...。

by あるまーき (2017-07-07 01:12) 

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