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美作にキハを追って(4)さぁ、いよいよ!! [保存車・廃線跡]

ちょうど1週間前、<変態鉄>は岡山県北東部は、美咲町の棚原鉱山ふれあい公園、
吉ヶ原駅に残った旧同和鉱業片上鉄道線の展示運転を訪れていた。

暑かったのは間違いないが、それ以上に、<変態鉄>にとっては熱かった。
今のところ、今秋にも再訪する方向で調整している。

そんな<変態鉄>、実は密かに楽しみにしていた、3年連続のアレ。
そう、静岡県浜松市を南北に走る遠州鉄道線で30系モハ25編成の“特別運行”。
“唯一の吊り掛け式駆動車両「30形 モハ25号」”を夏休み期間の毎週土曜日、
日中の3往復に運用する...ということが今年も発表された。

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【2016年8月6日12時03分】 遠州鉄道線・積志-さぎの宮

住宅街を南北に走り抜ける比較的地味な路線だが、地元では“赤電”と呼ばれ
親しまれている。盛大な吊りかけサウンドを響かせながら走る姿を今年も...

夏休み期間は、仕事は忙しさのピークを迎えるのだが、今年も“参戦”すべく、
スケジュールを調整中なのである。

夏場は、いろいろな意味で<撮り鉄>に向かないとされているものの、
撮りたい車両が走るとなれば、行かないわけには行かないのである。

さて、そんなときでもネタはたまっている。
引き続き、1週間前の旧片上鉄道・吉ヶ原駅での話題。
……  ……

2017年7月2日(日)くもり一時雨

9時過ぎ、中鉄北部バスの路線バスで吉ヶ原に到着するとすでに園内には多くの
<鉄>の姿が。展示運転は10時から、それに先だって保存会の皆さんの手で
準備作業が進められていた。

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【2017年7月2日9時14分】 片上鉄道保存会・吉ヶ原駅付近

まずは、昨日の記事でも取り上げたトンガリ屋根の駅舎から。
内部には観光パンフのラックや業務用の扇風機(!!)が置かれているなど、
当然ながら、公園内の1施設としての姿になってはいるものの、かつての、
現役の駅舎として使われていた頃の雰囲気というのは十分に感じられた。

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【2017年7月2日9時16分】 片上鉄道保存会・吉ヶ原駅

天井から吊り下げられた白熱電球、スリムな改札ラッチ、「定期券拝見」の札...
そして、その向こう側にはオープンデッキの旧型客車が待っている。

<変態鉄>にとって見ているだけでヨダレが出てきそうな、そんな鉄道情景。
それが目の前に広がっていたのである。ムフフフ...

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【2017年7月2日9時15分】 片上鉄道保存会・吉ヶ原駅

駅舎内を見回してみると、かつての発券窓口と手小荷物の受付窓口だろうか...
それぞれ「1日会員証」の発行窓口とグッズ販売のコーナーに転用され。

その窓口の上には、吉ヶ原駅の1つ隣の美作飯岡駅のものと思しき運賃表。
初乗り運賃が30円の時代である。国鉄線への連絡きっぷも発売されており、
「東京都区内」は2,650円、運賃は、いまの4~5分の1ほどである。

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【2017年7月2日9時15分】 片上鉄道保存会・吉ヶ原駅

そして、掲示されているのが当時の路線図。片上から和気へ。
そこからは吉井川の流れに沿うようなルートで山間部の柵原へと至る路線である。

途中の駅の表示をよく見れば、接続するバス路線が描かれている。周匝(すさい)で
「宇野バス」と書かれ、白い線が国鉄の林野駅へと延びている。これが昨日の記事で
出てきた、現在の赤磐市広域路線バス、一方、終点・柵原の1つ手前、吉ヶ原から
津山駅へと「中鉄バス」と書かれた白い線が。吉ヶ原駅に隣接して中鉄バスの営業所が
あって、かつては津山方面へのバスが多く発着していたのだとか。

いまのバス転回場、冒頭の写真で白地にピンクと青の中鉄北部バスが止まっている
あたりがバスの車庫だった...とは、保存会の方のお話。
鉄道線がなくなるのに前後して、バスの営業所も無くなって。

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【2017年7月2日9時16分】 片上鉄道保存会・吉ヶ原駅

こういう駅舎を見るときに、壁に掲示された広告看板を見落としてはいけない、
というのは、富山地鉄の駅舎を観察してきた中で<変態鉄>が学習したこと。

津山への直通の路線バスはいまでもあり、当時、片上鉄道沿線地域にお住まいの人に
とって、買い物などにちょっとでかけるなら、津山だったのだろうか。
津山市内の眼鏡店の広告が残っていた。その注目は電話番号。

市内局番が「2」、ぬぁんと一桁番号なのである。最近では地方都市でも3桁が
当然になっていて...、隔世の感がある。

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【2017年7月2日9時17分】 片上鉄道保存会・吉ヶ原駅

改札を抜ければ、ホーム上屋の支柱に無造作に立てかけられた青いサボ。
年季の入った「柵原 - 片上」の文字が何とも言えないわけで。

もう、これだけでも大コーフンなのだが...

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【2017年7月2日9時16分】 片上鉄道保存会・吉ヶ原駅

目を上げれば、すぐ目の前でキハたちの入換作業が始まっていた。
前側はキハ312号車、国鉄キハ04系に類似した車体をもつ、珍しい戦後製の
ガソリン動車である。なお、製造後、数年でディーゼル機関に換装されている。

純然たる旧国鉄キハ04系の生き残り(片上キハ303)も保存されているのだが、
どうやら、この日は1日、奥の車庫内でお休み中の模様。

そして、その後ろ。色あせてしまったのか、国鉄型交直流電車のような色合いの
キハ702号車。こちらは国鉄の内燃動力車黎明期に製造された大変貴重な車両。
後に液体変速機(トルコン)の試験車となり、そのまま液体式に改造された。
小湊キハや臨鉄キハ205と同様の、DMH17系エンジンを装備している。

ドアを開けたまま、無線機と手旗信号を手にした保存会の方が乗り込み、
入れ換え運転である。

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【2017年7月2日9時20分】 片上鉄道保存会・吉ヶ原駅

制服姿の保存会の方がホームで安全確認。いまでは見ることの少なくなった
鉄道情景がここでは今も。フツーの<鉄>の皆さんが踏切ヨコに陣取って
キハの、車両写真を撮ろうと頑張っているときに、こういう画を狙って
(しかも中途半端な出来映えで...)、そういうところが<変態鉄>である。

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【2017年7月2日9時21分】 片上鉄道保存会・吉ヶ原駅

<変態鉄>の目の前をいったん通り過ぎたキハ312号車、踏切の先でいったん停車。
そしてスイッチバックで隣の線路に転線して...

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【2017年7月2日9時23分】 片上鉄道保存会・吉ヶ原駅

指差確認。構内踏切が閉じられ安全が確認されると、再びキハが動き出す。
踏切が上がっていた隙に線路の反対側、2番ホーム側に移っていた<変態鉄>。

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【2017年7月2日9時24分】 片上鉄道保存会・吉ヶ原駅

ここから、進入してくるキハ312号車の姿を。

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【2017年7月2日9時24分】 片上鉄道保存会・吉ヶ原駅

このとき、側サボは「回送」、筆文字が何とも渋い表示だが...
わざわざ「回送」を表示しているあたりの芸の細かさ...、う~ん、堪らん。

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【2017年7月2日9時25分】 片上鉄道保存会・吉ヶ原駅

この並び、昭和11年と昭和28年生まれのキハの2両並び。
もとガソリン動車とディーゼル動車黎明期の1両がエンジンをかけて走れる状態で
2両並んでいるというのは、これはスゴいことなのである。

シャッターを押す手にも力が入るわけで。

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【2017年7月2日9時28分】 片上鉄道保存会・吉ヶ原駅

しばしの停車時間の後、9時半、キハ312号車は柵原方面へと回送で出発して
いったのだった。もうこの時点で大コーフンの<変態鉄>だったのである。

でも、キハ312号車を見送ったというのが...(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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コメント 2

takapy77

7月15日・22日・29日、8月5日・12日・19日・26日ですね。
見に行こうかな。
by takapy77 (2017-07-10 21:09) 

あるまーき

takapy77さん

コメントありがとうございます。
自分にとって「毎年恒例」になりつつある浜松遠征、今年も行きたいと思っています。昨年は袋井と西鹿島の花火の日にあたって大混雑でしたが...
沿線でお見かけするかも知れませんね。
よろしくお願いします。


by あるまーき (2017-07-11 03:14) 

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