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美作にキハを追って(7)展示運転っ!! = 撮影編1= [保存車・廃線跡]

いよいよ長くなりそうになってきた、7月2日、柵原鉱山ふれあい公園の
旧同和鉱業片上鉄道線・吉ヶ原駅での展示運転の話題。

でも、その前に。水曜の朝早くだった。

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この“キリ番”。いやいや...

「何がキリ番だぁ!?」とお叱りを受けそうだが。
でも、<変態鉄>にとっては重要な数字、それが「52125」。ただの“回文番号”
ではないのである。そう、この番号...

……  ……

そうっ!!

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【2017年1月28日15時56分】 いすみ鉄道・上総東-西大原

いすみ鉄道で元気な姿を見せている、キハ52 125号車。

前の東京オリンピックの頃に製造され、国鉄時代は福井、富山...と主に北陸地方で
過ごした。山岳ローカル用の2基エンジンの代表的なディーゼル動車だった。

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【2010年5月5日10時03分】 大糸線・頸城大野-根知

その床下にあるディーゼルエンジンが「DMH17H」型。
戦前、ガソリンエンジンの設計を手直しして試作されたディーゼルエンジンがDHM17、
終戦後、これを改良版として製造されたDMH17B型エンジンを装備したキハ10系が
昭和20年台後半のから量産され、全国の非電化路線の“無煙化”が本格化した。

その後、車体の軽量化により、小ぶりで簡素な車体...から急行・特急列車にも
使えるような車体を持つディーゼル動車がつくられる。その端緒となったのが
キハ20系。その“最終版”がキハ52 100番台車だった。

そんな「DMH17H」世代のディーゼル動車は、国鉄の分割民営化時点で、すでに
老朽化が進んでいた車両もあったが、冷房化されていたグループを中心にJRに。
<変態鉄>も<変態ガキ鉄>として“最も多感な時期(笑)”に趣味活動の中で
何度も<乗り鉄>したのだった。

でも、そんなシリーズより前。戦前の“内燃動力車”の開発はガソリン動車から
機械式ディーゼル動車へ、でも、連結運転ができないという致命的弱点があり、
「機械式」は、ごく一部を除いて早い時期に淘汰されており、1978年(昭和53年)
生まれの<変態鉄>はこの目で見ることは無かったのだった。

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【2002年頃】 福岡県北九州市・九州鉄道記念館

戦前・戦後に製造された機械式ディーゼル動車の代表形式が後のキハ07形。
20メートル級の大型車体を備え、車端部は丸い流線型。

その丸っこい車体を残して現存するのはたった2両。1両は九州の博物館で保存。
もう1両は、国鉄での廃車後に同和鉱業片上鉄道線に転入、同線のキハ702号車として
最も大柄な車体を持つ車両として活躍した。

それより前の世代のキハ04形(とその傍系)のディーゼル動車とともに吉ヶ原で
動態保存されており、7月2日の展示運転には、キハ702号車が充当された。

約70年前につくられた流線型キハの走りをご紹介したい。


2017年7月2日(日)くもり一時雨

展示運転は10時から、吉ヶ原と「黄福柵原」駅を結ぶ展示線で行われた。

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【2017年7月2日11時33分】 片上鉄道保存会・吉ヶ原-黄福棚原

吉ヶ原駅の構内。ちなみにこの写真の左側にある線路にDD13を先頭に旧客が。
写真奥が鉱山資料館、その隣にキハがチラッと見えるが、こちらは保存運転に
使われない車両の“車庫”である。

赤いトンガリ屋根の吉ヶ原駅舎の前にキハ702号車が停車中。貨物側線には黒塗りの
無蓋貨車が停車しており、「昭和の頃のローカル線」の雰囲気なのである。
ちょうど、この写真を撮ったのは吉ヶ原周辺が公園として整備されるのに合わせて
駐車場への通路として新たにつくられた道路の踏切から。

それとほぼ一体で隣には田んぼの畦道にある小さな踏切。

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【2017年7月2日11時34分】 片上鉄道保存会・吉ヶ原-黄福棚原

昔ながらの警手小屋があり、保存会の方が無線合図に合わせて押しボタンを押すと
踏切機が作動する。それに合わせて、ハンドルをグルグルと回すと遮断竿が
下がってくる。昔ながらの踏切があって...

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【2017年7月2日9時41分】 片上鉄道保存会・吉ヶ原-黄福棚原

桜並木の中を歩いて行くと、ほどなく線路際にこの看板。
あの“天才”の映画のロケ地として使われたとのこと。

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【2017年7月2日9時45分】 片上鉄道保存会・吉ヶ原-黄福棚原

廃止までは吉ヶ原駅には鉱石の積み込み施設があって、その側線跡だとのこと。
線路に沿って緩やかな遊歩道になっており、その木々が途絶えたところに
吉ヶ原駅の場内信号機が建っており...

そのまま「回れ右!!」

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【2017年7月2日9時46分】 片上鉄道保存会・吉ヶ原-黄福棚原(後追い)

真新しい踏切機の先に駅のホームが見える。
そこが「黄福棚原」駅。本来の柵原駅はもっともっと向こうの方なのだが、
保存会の皆さんの努力もあって、数年前に展示線を少しだけ“延伸”。

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【2017年7月2日11時58分】 片上鉄道保存会・黄福棚原駅

吉ヶ原駅ホームから柵原側場内信号機付近までだった展示運転に“次の駅”が
できたという。

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【2017年7月2日9時47分】 片上鉄道保存会・黄福棚原駅

黄福棚原駅には手こぎ式のトロッコ(チビッコ向け)のほか、
駅舎内には、お稲荷さん...通票閉塞機が鎮座しており、駅員さんもいて。
記念に硬券を買い求めてみたら、非常に親切にして下さって...。
随所に、<変態鉄>が憧れる、本の中でしか見たことの無かった“昭和のローカル線”
その姿が残っているのである。

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【2017年7月2日9時52分】 片上鉄道保存会・黄福棚原駅

ゆっくりゆっくりと走るキハであっても、片道の所要時間は1分程度。
カメラを担いで歩いても5分とかからない距離の両駅間。

展示運転は10時から概ね30分間隔。12~13時は、展示運転も“昼休み”となる。
その間は吉ヶ原駅ホーム上で“黄福うどん”やお弁当、ジュースなどの販売があり
テーブルが並べられ。ちなみに、<変態鉄>のこの日の“ランチ”は
“黄福うどん”だった。

……  ……

さぁ、この短い沿線で撮影地を探さないと...
15時半に臨時の展示運転があるとのこと。午前・午後、撮影機会はたくさんあるが、
でも、このとき、<変態鉄>は急いでいた。

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【2017年7月2日12時52分】 片上鉄道保存会・黄福棚原駅

何とか、早めに“会心の1枚”を手にしないと。

というのも、12時頃から激しい雨になると予報されていたから。
“午前の部”に全てを賭けていたのである。

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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コメント 3

johncomeback

流石は「変態鉄」拘ってますね(^-^)
by johncomeback (2017-07-14 07:52) 

skekhtehuacso

この警手小屋を見て、あたしゃかつて名鉄揖斐谷汲線の黒野駅構内にあった小屋を思い出してしまいました。
by skekhtehuacso (2017-07-14 22:20) 

あるまーき

コメントありがとうございます。

☆ johncomebackさん
ありがとうございます。別に、何か狙っているわけでは無くて、本当に自分の好きなもの、関心のあるものというのが、他の人とちょっと違っているケースが多い...というだけなのですが。

☆ skekhtehuacso さん
なるほど。黒野駅には何度か行きましたが、当時は車両だけ撮るのに必死で周囲の情景まで、注目も、まして記録できていなかったのが悔やまれます。う~ん、あの頃に戻りたい!?
by あるまーき (2017-07-15 01:10) 

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