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京王線でおでかけ(1)保存車探訪-営団652号車 [保存車・廃線跡]

鉄道趣味にもいろいろな“ジャンル”があるのだが...、あいかわらず、
マイナー路線をゆく<変態鉄>、公園などに保存された静態保存車を訪ね歩くのも
好きなのである。残念ながら、部品が欠落し、塗装は剥げ落ち、錆びてボロボロ、
そんな個体に出会うこともあるが、でも、自分が乗ったことのある車輌が
美しい姿を保って保存されているのを見ると嬉しいもの。

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【2017年7月24日12時01分】 東京都八王子市・コニカミノルタサイエンスドーム

現役時代の同車とは縁の薄い、東京都八王子市の「サイエンスドーム」に保存
されているのが、営団地下鉄丸ノ内線を走った500形652号車。

臙脂色のシートに座れば、四半世紀前、小学生の頃に乗っていた頃の車内と
全く変わらず。市政100周年を記念して、リニューアルが行われたみたいで、
現役時代を彷彿とさせる、美しい姿で保存されていた。
……  ……

2017年7月24日(月)くもり

京王線の終点・京王八王子駅から西東京バスの路線バスで10分余り。
バス通りから住宅街の中に入っていくと...

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【2017年7月24日11時58分】 東京都八王子市・コニカミノルタサイエンスドーム

ほどなく見えてくるのが、真っ赤な電車の姿。バス通り側にお尻を見せる向きで。
連結面側の貫通扉にも、ちゃんと車番が標記されており。

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【2017年7月24日12時04分】 東京都八王子市・コニカミノルタサイエンスドーム

保存されているのは、八王子市の「コニカミノルタ・サイエンスドーム」。
いわゆる命名権というヤツだろうか。こども向けの科学館である。

その建物からはちょっと離れた駐車場の一角に展示されている。
ちなみに後ろに見えている、その科学館、プラネタリウムが有名だそうだ。
市政100周年記念で最近、リニューアルされ、それに合わせてこの電車の再塗装も
実施されたらしく。

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【2017年7月24日11時59分】 東京都八王子市・コニカミノルタサイエンスドーム

「流星号」と名付けられた652号車、こちらは入館料を払わなくても自由に
出入りできる場所に置かれているのが、<ケチ鉄>にとっては、大変ありがたい。

夏休み期間と言うこともあってか、車内公開も実施されており...

その前に。

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【2017年7月24日11時59分】 東京都八王子市・コニカミノルタサイエンスドーム

非常に簡単ながら、簡潔にまとまった説明文が掲示されていた。
それによれば、652号車は1960年から1992年まで32年間、丸ノ内線で活躍した。
池袋型先頭車だったとのこと。

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【2017年7月24日12時04分】 東京都八王子市・コニカミノルタサイエンスドーム

さて、この赤い丸ノ内線。

戦後、最初の地下鉄として開業した丸ノ内線、その開業に合わせて、1953年に
新製されたのが300形だった。当初は300形、400形と両運転台車、その後に登場し、
主力形式となったのが片運転台の500形。

走行機器は戦前にニューヨーク市の地下鉄で導入されたものを参考に、
また、車体塗色は当時の営団総裁の海外視察時の米国のタバコのパッケージと
ロンドンの2階建てバスの車体の赤色をモチーフにしたとのこと。

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【撮影時期不詳】 丸ノ内線・四ッ谷駅付近

<変態鉄>にとっては、お出かけの時に、いつも赤坂見附駅で見かけた電車。
もちろん、乗ったことも数え切れないくらい。

それにしても、久しぶりである。早速車内へ。

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【2017年7月24日12時00分】 東京都八王子市・コニカミノルタサイエンスドーム

運良く車内には他の見学者の姿は無く。撮り放題だったのである。
この時期の営団地下鉄の電車といえば...

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【2017年7月24日12時00分】 東京都八王子市・コニカミノルタサイエンスドーム

天井にズラッと並んだファンデリア。営団は1990年代に入っても車輌冷房化に
消極的な鉄道事業者だった。トンネルの冷房化は進めていたが、それでも夏場の
営団地下鉄は暑かった。

ちなみに、90年台、500形の後継として投入された02系も途中までは非冷房で
新製されたはず。

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【2017年7月24日12時00分】 東京都八王子市・コニカミノルタサイエンスドーム

そして、ドア上に掲出された路線図。これも営団地下鉄時代の“定番”。
新宿の次が中野坂上であるのが、いまとの違いだろうか。
もちろん、乗換の路線名に「南北線」や「都営大江戸線」の記載がないのも
90年台初頭に廃車されたこの車輌らしい部分で。

色あせてはいたが広告も当時のものが残っていた。

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【2017年7月24日12時02分】 東京都八王子市・コニカミノルタサイエンスドーム

そして、客ドア窓。当時は、もちろん当たり前すぎて気にも留めていなかったが、
確かにこのステッカーが貼ってあったのは覚えている。

<変態ガキ鉄>が地下鉄でお出かけするようになった頃、まだ、地下鉄の改札口は
あの銀色、小判型の改札ラッチがあった。パチンパチンッ...と改札鋏の
小気味の良い音がしていた。そういえば、当時の営団地下鉄は「起立改札」という
ことになっていたような。

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【2017年7月24日12時02分】 東京都八王子市・コニカミノルタサイエンスドーム

それから、丸ノ内線500形は他線の車輌と違って、運転台後部に座席があった。
地下鉄なので、こちら側、運転台後部は間違いなくブラインドが下ろされており。
反対側、助士席側の“カブリツキ”の席を狙ったものだった。

三菱の陽刻が入ったコントローラにマスコンハンドル。
そして、他社のものよりちょっと細い印象のブレーキハンドルも挿され。

トンネル内とはいえ、“前面展望”を楽しんでいると、トンネル内の保守用車の
留置スペースがあったり、渡り線があったり、それから地上区間があったり...
かなり楽しめるのだった。

そして、銀座線と丸ノ内線にだけあったのが...

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【2017年7月24日12時00分】 東京都八王子市・コニカミノルタサイエンスドーム

コレ。「KOITO」の刻印があったこの非常灯。丸ノ内線は構造上、コレが点灯するのは
あまり多くなかったが、銀座線のオレンジ色の電車では1駅間で一度、駅に到着する
直前で“瞬間停電”があった。トンネル内で蛍光灯が全部消えて、この非常灯の
明かりだけになる数秒間、それが地下鉄に乗る楽しみでもあった。

そう、この非常灯が必要だったのは...

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【2017年7月24日12時05分】 東京都八王子市・コニカミノルタサイエンスドーム

銀座線と丸ノ内線が第3軌条集電だから。

台車にはその集電靴が残されている。う~ん、懐かしい。
最近、再塗装されたみたいで集電靴にも赤色がさされており。

……  ……

時間にして10分くらいでの見学だったのだが、でも、非常に懐かしかった。

90年台に東京からは姿を消した「赤い丸ノ内線」、500形の100両以上は
ブエノスアイレスの地下鉄に移籍して活躍した。でも、マドリードからの譲受車に
置き換えられる形で最近、その“第二の人生”も終えた。

それを、何と東京メトロが4両まとめて引き取ったのである。
“電子機器の塊”のようになった最近の電車より、走行システムなど、
教習用の教材に適した車輌...というで、動態保存される予定だそうで。

しかも、方向幕の両側に標識灯が付いていた645号車以前の車輌と
この652号と同じ標識灯のないタイプの両方の車輌が戻ってくるように交渉した
ということで...イベント時などに編成を組んで走る姿が見られるのかも。

来年あたり、東京メトロのイベントにも行ってみようかと画策する<変態鉄>
だったのである。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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