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“同い年”、吊り掛け赤電撮影記(1)はままつ [その他の鉄話]

最近の電車は静かになったのだが、昭和30年台までに製造された電車といえば...
甲高い、盛大なモーター音と振動を振りまきながら、走っていた。
モーターの装荷方式から、これらを“吊り掛け駆動”という。

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【2017年7月29日14時13分】 遠州鉄道線・西鹿島駅付近

路面電車を除けば、全国でも数えるほどになってしまったのだが...
昭和53年生まれの<変態鉄>は、まだ、“吊りかけ駆動”など、そんな名前も
知らなかった<ガキ鉄>時代、最後の活躍をする吊り掛け電車たちに乗車する
機会を得た。小学生の頃、そんな『古い電車』が奏でるサウンドに驚くとともに
その魅力に...

さて、「遠鉄30形」モハ25-クハ85編成。

1978年(昭和53年)、吊りかけ駆動の新製車としては最末期の車輌。
すでに、新型車輌の増備が完了し、通常の運用には入らなくなっているが...

「二度あることは三度ある」
2015年の夏、遠鉄電車の公式ウェブサイトに、この「25号特別運行」のリリースが
出たときは、正直、この“老兵”にとって有終、最後の走行だと思った。

でも...

特に廃車となったという情報を聞くことなく、2016年もまた、夏休みの土曜日に。
そして、今年で3年目。7月に入る頃から遠鉄電車のサイトをチェックしていた。

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【2017年7月29日8時28分】 遠州鉄道線・新浜松駅

やはり、今年も!!
「夏休み特別企画 25号特別運行」として、昨年と同じダイヤで土曜日の3往復に。
仕事の日程を見ながら、7月29日の出撃と決めたのだった。

……  ……

2017年7月29日(土)くもり

“風邪気味”のような状況が1週間以上も続き、体調面には不安もあったが、
ちゃんと、ケータイのアラームが鳴る直前に目が覚めるのだから...

5時半、自宅を出発。新宿駅の「みどりの窓口」で乗車券と新幹線特急券を
買い求め、6:05発の各駅停車・東京ゆき。

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【2017年7月29日8時20分】 東海道新幹線・浜松駅

乗換コンコースで見上げた発車案内には、予定より30分早い「こだま631号」。
ということで、19番ホームの売店で「鶏照焼き重」を買って14号車自由席。

品川、新横浜...と少しずつ座席は埋まるが、それでも窓側席が埋まった程度、
小田原あたりから外はドン曇り。空は灰色の雲に覆われ。
<撮り鉄>にとっては不安になるものなのだが、この日の<変態鉄>は...

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【2017年7月29日6時42分】 東海道新幹線・「こだま631号」車内

ゆっくり弁当を食べて、新幹線に“旅情”といった感じでもないのだが、
でも、駅弁を食べて車窓を眺めて...。やはり、自分も<鉄>なのである。

……  ……

さて、遠鉄電車こと遠州鉄道西鹿島線だが、JR線の浜松駅に隣接する
新浜松駅から北に向かって、第3セクター天浜線に接続する西鹿島まで
全長18 kmの路線、全線が静岡県浜松市内に位置し、ほぼ南北に一直線の線形。
しかも、ほぼ全線にわたって住宅地を走る路線で...。

そう、ということは、<撮り鉄>泣かせな路線なのである。
南北方向に走っている路線を10時から14時までの特別運行、ということは
晴れるとなかなか車体全体に光が回らない。さらに、住宅街の路線ということは
引きのとれる撮影地が少なく、撮りづらいのである。

事実上、「曇りの日限定」となっている撮影地がいくつか。
ドン曇りと言うことは、それらを選択肢に加えることができるわけで。
しかも、車体に架線の影が落ちるのを心配せずに撮ることができるので、これは
<変態鉄>にとっては“恵みの曇り”(笑)。

静岡県内に入ると車内には空席が目立ち始め、8時半に浜松駅到着である。

3度目となれば通い慣れた道。さっそく、遠鉄新浜松駅に向かうわけで。

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【2017年7月29日8時24分】 静岡県浜松市中区砂山町・浜松駅付近

浜松駅の正面玄関の前にはコレ。今シーズン、某公共放送の大河ドラマの
“ゆかりの地”でもあり、遠鉄電車にもラッピング電車も走っており...

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【2017年7月29日8時25分】 静岡県浜松市中区砂山町・新浜松駅付近

さて、遠鉄百貨店のヨコの階段を上れば遠鉄電車の新浜松駅である。
2面2線の高架ホーム、ホーム端で線路は新幹線の高架に突き刺さるように
プツリと途絶えている。電車の発着には片側のホームだけが使われており、
向かい側の線路には予備車となる編成が1本留置されているのだが...

それが...

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【2017年7月29日8時28分】 遠州鉄道線・新浜松駅

この日の“おめあて”「モハ25-クハ85」編成と同じ30形の「モハ51-クハ61」編成。
それにしても、30形の電動車の番号が、25だったり51だったり...

しかも、車体外観も全然違うし、この最終編成だけはカルダン駆動を採用しており、
吊りかけ駆動ではない。なぜ、同じ形式なのか不思議なくらいの存在。
こういう脈絡の無い付番方法も私鉄らしさ!?

過渡期に新製された珍しい車輌が止まっていて、<変態鉄>のテンションも。

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【2017年7月29日8時30分】 遠州鉄道線・新浜松駅

さて、日中の遠鉄電車は12分間隔の完全なパターンダイヤ。
全線の所要時間が32分、両終点の駅で4分停車で折り返すことで72分サイクル。
だから、平日のラッシュ時を除けば、線路上には6本の電車が走っている計算。

その中の1本、1000形の第1編成で出発である。

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【2017年7月29日9時40分】 遠州鉄道線・さぎの宮-自動車学校前

この日、絶対に1本目を撮ろうと思っていたのは、さぎの宮駅南側の直線区間。
昨年、ここで見事なまでに撃沈していた。今年の「特別運行」のニュースを見て
真っ先に思いついたのが、「さぎの宮でリベンジ!!」だったのである。

先ほど書いたように、撮影地の選択に困る遠鉄沿線、その中でスッキリした
光線状態で編成全景を撮れる場所なのである。
ということは、皆さん、当然、ご存じな訳で。直前に行ったようでは
ベストポジションの確保は不可能なわけで。

10時半に出庫してくる「モハ25-クハ85」編成を撮るべく、8時半に浜松に
やってきたのも、ひとえに“さぎの宮のベストポジション”が欲しかったから。

と、さぎの宮駅で下車する気満々で乗り込んだ西鹿島ゆきだったが...

「まだちょっと早すぎたかなぁ...」
車窓を注視していたのだが、誰ひとりおらず。ということで...

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【2017年7月29日8時54分】 遠州鉄道線・遠州西ヶ崎駅

2駅先の西ヶ崎駅へ。
ここの留置線で「休車」の札を下げて佇んでいるのが、ED28 2号機。
1925年(大正14年)イングリッシュ・エレクトリック製の舶来電機である。
国鉄飯田線の前身であった豊川鉄道を皮切りに買収で国鉄籍となり、
その後に遠州鉄道入りしている。
あいにく、<変態鉄>は走る姿を見たことはないのだが、“いまなお現役”。
ホキ車を牽いて工事用臨時列車として走ることもあるようで。

黄色いモーターカーに阻まれて形式写真は断念。

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【2017年7月29日8時59分】 遠州鉄道線・遠州西ヶ崎駅

到着する新浜松ゆきと「赤×青(×黄)」の並びを撮ってから、いよいよ、
さぎの宮駅へ向かったのだった。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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コメント 2

takapy77

ED28が走っている所は、見たことないですね。
見てみたいですね。
by takapy77 (2017-08-03 19:32) 

あるまーき

takapy77さん

コメントありがとうございます。
なかなか、動く機会はないみたいなのですが。
工事用臨時列車(工臨)で走るのも深夜帯に限られているとのことで、自分としても非常に気になります。何かのイベントで動いてくれることを期待しているのですが...

by あるまーき (2017-08-04 09:42) 

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