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夏から秋へ、房総のキハを撮りに(1)ぷろろーぐ [小湊鐵道キハ200と鉄道情景]

今日、月曜日は会議、明日、火曜日はお休みの予定。“青春18きっぷ”を使って
どこかに出かけても良いのだが、水曜からは広島へと“出撃”する。
その荷造りもまだ。久々に5泊6日という長丁場の出撃となれば、それだけ
荷物も多くなってしまうわけで。天気が心配だが、でも、楽しんできたい。

さてさて。そんな中、27日は小湊鐵道・五井機関区の公開イベント。

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【2017年8月27日10時17分】 小湊鐵道・五井機関区

その“ついで”。4月以来、すっかりご無沙汰していた、いすみ鉄道の国鉄型キハ、
久々の撮影だった。同じ場所で同じ列車を撮っていても季節が変われば、
写真としては全然違った画が撮れる。また、行きたくて...う~ん。


……  ……

さて、“私鉄”というのも(今となっては)不思議な表現である。
30年ほど前まで“国鉄”があった頃は、その対義語としての“私鉄”だったが...

その“私鉄”の歴史を振り返ってみると20世紀初頭というのは今も走り続けている
ローカル私鉄各社の開業時期と重なってくるのが珍しくない。
そのあたり「日本の鉄道史における私設鉄道の役割について」なんていう
“考察”は、拙ブログの“専門外”。

「知性より痴性」がモットーの<変態鉄>、相変わらずの記事だが...
まぁ、いつものテキトーな解説をば。

大雑把に言えば「鉄道国有法」は日露戦争後の1906年公布。東北本線や山陽本線、
鹿児島本線など全国の主要幹線が国鉄に編入された。それ以降、私鉄の役割は、
「山間部の小さな町から国鉄の駅を目指す」という路線が増えていく。

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【2017年7月29日10時10分】 遠州鉄道線・自動車学校前-さぎの宮(後追い)

残念ながら、その多くは昭和30~40年台までに地方の道路整備とそれによる
モータリーゼーションの進行で廃線の道をたどり、現存しないのだが
でも、市街地と国鉄の駅が少し離れていたり、沿線人口が鉄道路線の存続に
足りる程度にあったり...、有名観光地を抱えていたり、
あるいは、その鉄道事業者が、安易に“バス転換”などと言わずに
「線路を守り続ける!!」という熱意を持ち続けていたり...

簡単に言えば好条件がそろっていた地方私鉄は、なんだかんだと言いつつも
いまも残っているのである。

“房総半島横断鉄道”の西側半分を構成している小湊鐵道というのも、
そんなグループの1つと言えそう。

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でも、そもそも“小湊”って...
この“小湊”は外房線の安房小湊のこと。いまから100年前、内房線の五井から
安房小湊を目指して、いわば“房総半島横断鉄道”を自前で敷設してしまおう
というのが、この路線の敷設目的だった...とされている。

ただ、コレは単なる“建て前”に過ぎない...という説もある。
「安房小湊」と言えば、いまでは外房の寂れた港町だが、ここにあるのが
「誕生寺」なのである。そう、日蓮聖人生誕の地に建てられたのが小湊山誕生寺。
ここを目指す...ということにすることで、建設資金を募りやすくしたとか。
ただ、その誕生寺からは出資を断られた...などという説もあるようで、
大半はいまの千葉県市原市、つまり、五井から養老渓谷までの人々からだった
という。(実際には安田財閥に資金援助を求めて開業に漕ぎ着けたのだが...)

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【2017年8月27日13時45分】 小湊鉄道線・上総中野駅

だから、1925年(大正14年)に五井-里見、その後も延伸を重ねて
1928年(昭和3年)に上総中野駅まで“全通”し、現在の千葉県市原市内を
貫く線路が完成したら、延伸へのモチベーションも下がるわけで。

その6年後、国鉄木原線(現在のいすみ鉄道)が上総中野まで乗り入れるように
なると、その先の小湊へ向かっての延伸計画は断念された...とされている。

ちなみに、その旧国鉄木原線は木更津の「木」と大原の「原」。
こちらも単独での“房総半島横断鉄道”を目指しており、両者が計画通り
全通すれば、房総半島の中央部に大きな「X」字形の路線網ができていたかも
知れない。かつて、いすみ鉄道主催のツアーでこの木原線の未成線区間
(図の②の区間)をバスでたどったことがあった(→ こちら)。

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【2016年3月8日7時30分】 東京都新宿区・新宿駅西口付近

かつては上総中野駅から小湊方面へと自社の路線バスが接続(図の①の区間)
していたと言うが、大多喜町周辺の路線バスもご多分に漏れず、最近では
最低限の路線数・運転本数にまで削減されており...、代わりに東京駅からの
勝浦線高速バスのうち1往復を小湊鐵道バスが担当しており、
小湊方面への乗り入れを果たしている。

と、前置きが長くなってしまったが、いまでは東京から日帰り圏内の
“里山のローカル線”として、平日、休日を問わず多くの観光客で賑わう路線に
なった小湊鐵道線、<変態鉄>にとってはDHM17Cエンジンを装備したキハが
毎日、走っている路線として、時間を見つければ撮りに訪れている。

そんな、小湊鐵道に残る「院電」改造のキハ、キハ5800号車が公開される...と
発表され、その8月27日を楽しみにしていたのだった。


2017年8月27日(日)くもり時々晴れ

5時40分、外はドン曇り。予想では、家を出た瞬間、Tシャツがビショビショに
なるくらいまで汗だくになると思っていたのだが、予想に反して風が少し
涼しく感じられるくらいで。

新宿駅から中央線にしたのは、駅弁を買おうと思ったからなのだが、残念ながら
中央線の特急列車も7:00から。特急ホームも閑散としており...嗚呼。
空腹を抱えたまま、まだ快速運転が始まらない中央線の各停・東京ゆき。

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東京駅には6:40着。接続は地下ホームから6:51発の快速・君津ゆき。
乗換コンコースにある駅弁屋さんが開いていた。店から溢れんばかりの客。
レジも長い行列だったが、幸いにもドンドン進んでくれて。
ちょっとコスパが...と思いつつ、大船軒の幕ノ内弁当。

素朴な内容だったが、でも、味は満足だった。
ところで、総武快速と言うことはE217系。快速・君津ゆきは基本編成だけの11両。
編成の両端には4人掛けボックスシートがあるはずなのだが...
<鉄>以前に、人としての“矜持”のようなものだろうか。
ロングシートで弁当を広げる...というのが、できない<変態鉄>なのである。

いったんはグリーン車にしようか...と思った。でも、ホーム上のグリーン券
券売機にPASMOを入れてみて...。「五井」を探せば、ぬぁんと「790円」。
これは<ケチ鉄>としては“耐えがたい出費”だった。ホーム端へ兎に角、急いで。
幸いにも2号車、サハE217-34のボックス席が空いていた。
弁当を食べ終えて、ウトウトしているうちに千葉を過ぎて内房線へ入っていた。
「次は五井」の放送に、カメラバッグを提げた、いかにも“同業者さん”とわかる
人たちも...

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【2017年8月27日7時53分】 内房線・五井駅

さぁ、五井駅。8時前の到着。
普段なら内房線ホームからキハにカメラを向けているのは<変態鉄>だけだが、
この日は多くの下車客がキハを撮り始めたのが違いだろうか。

はやる気持ちを抑えつつ、跨線橋を渡って東口。コンビニ隣の路地を入れば
小湊鐵道の本社と機関区がある。

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【2017年8月27日7時59分】 小湊鉄道・五井機関区

そう、待っていました!! この表示。

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【2017年8月27日8時01分】 小湊鉄道・五井機関区

開始時刻まで1時間、敷地内にはすでに列がのびており。早速、自分も加わって。
ちょうどキハの留置されているスペースの裏手にあたり、DMH17Cエンジンの
アイドリング音を聞きながら待っているというのもキハ好きの<変態鉄>としては
幸せな時間。暑さも気にならないくらいで、時折吹いてくる風が心地よく。

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【2017年8月27日8時55分】 小湊鉄道・五井機関区

さぁ、9時!!
いよいよ、キハ5800との“ご対面”である。

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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あおたけ

小湊鉄道のキハ5800公開、
私も友人の誘いで少しだけ覗いてきました(^^)
ネタバレになりそうなので詳しくは書きませんが、
車内公開や屋外展示など、
なかなか充実したイベントでしたよね。
ちなみに私は9時過ぎに来たら大行列で、
入場に一時間近くかかりました・・・。

by あおたけ (2017-08-29 22:44) 

あるまーき

あおたけさん

コメントありがとうございます。自分は、10時の庫外引き出しが終わる頃に、五井機関区を後にしました。もしかしたら、機関区内ですれ違っていたかも知れませんね。
それにしても、スゴい人の多さに驚かされました。自分は、硬券入場券を確実に手に入れたいということで少し早めに行ったのですが、それでも大満足、非常に充実したイベントだったと思います。
拙ブログでは、この話題を9月まで引っ張ってしまいますが、また、ご感想など聞かせて頂けたら、幸いです。
by あるまーき (2017-08-29 23:50) 

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