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武蔵野に赤ツートンを追って(3)しんこがねい <前編> [東京鐵話]

長くなりそうな予感のこのシリーズ(← オマエが引っ張っているだけだろっ!!)。
雪にも負けず、拙ブログは引き続き、1月31日の“西武多摩川線「赤電」撮影記”。

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【2018年1月31日9時32分】 西武多摩川線・武蔵境駅

新101系が「赤電色」になるなんて...

当初、自分の中では“ゲテモノ”扱いだった。でも、車体側面は西武らしい
20メートル3扉、これなら、最後の“赤電”だった701系とほぼ同じで違和感なし。
とはいえ、都内の路線。大きな川に架かる鉄橋を渡るときくらいしか、真横から
列車全景を撮れる場所など無さそうで...
(残念ながら「多摩川線」は多摩川を渡らない)

ネットで沿線の航空写真を必死に探して見つけたのが、新小金井-多磨間の
ちょうど野川公園北側付近、最初の記事でご紹介した野川にかかる橋梁の南側に
見晴らしの良い築堤区間がありそうな予感がしていた。

でも、“百聞は一見にしかず”。撮れるか否かは現地に行かねばわからない。
はたして、如何に??

……  ……

実は、この日、西武多摩川線を撮りに行こうと思ったのは“赤電色”とともに、
カメラの、<変態鉄>の愛機「EOS 5D Mark III」の“性能確認試運転”を兼ねて
いたのである。だからこそ、失敗を恐れずに済む「近場の路線」を選択した
のだった。

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それは「CFカードのデータ消失対策」。

簡単に言えば、EOSくんには「コンパクトフラッシュ(CF)」という記憶媒体を
使っている。写真の3センチ角くらいの金属製のもの。
この中に、32 GB用で、だいたい1,000コマ程度の写真(RAW + jpeg)を記録できる。ただ、コイツ。図体はデカくて分厚い金属塊に見えて、
見るからに丈夫そうなのだが“中身”は、電気的ショックに非常に弱い、実に繊細な。
カメラやパソコンへの抜き差しの際などに、正しい手順で行っても、稀に内部の
データが破壊されてしまって、取り出せなくなったり消失してしまったりという
ケースがある。

2007年の“デジカメ・デビュー”以来10年、知識として知ってはいたが...

それがぬぁんと...

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2017年4月と2018年1月。短い間に2度にわたって。
どちらも「論理障害」と呼ばれるケースで、データ自体は残っているのだが、
フォルダ構成とか、そういった部分がちょっとおかしくなって。
自分の場合、福岡県内の業者に依頼して“復旧サービス”を受けるのだが、それが
だいたい、1回5万円ほどになる。その業者のサービス自体は、説明なども丁寧で
何の不満も無いのだが、とはいえ、1回で5万円というのは...。

でも、その対策は。メカに疎い<変態鉄>にできることなど限られているのだが...

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「初代EOS 5D」と違って「EOS 5D Mark III」は記憶媒体として、CFだけでなく
SDカードにも対応している。それ自体は知っていたのだが使っていなかった。
「2枚同時書き込み」という設定ができて。“リスク軽減”策として、同じデータを
2個のメディアに書き込んでおけば良いのでは無いか...と考えたのだった。

「それなら、最初からそうしておけば良いでは無いか!!」

と、思われるかも知れない。

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とはいえ、それを“知っていて使わなかった”のにも理由があった。

本当のプロの鉄道写真家は、ここぞの場面で「One shot」、つまり、連写無しの
設定で撮って、ピタリ狙いの位置で、列車を写し止めるそうだが、<変態鉄>には
そんなことは無理。思いっきり連写して、予定の位置の前後1メートル位の“誤差”は
妥協する位の気持ちで撮っているのが実態。つまり、自分のようなものにとっては
「連写性能」というのは、まさに“命”。

でも、デジカメの「本当の連写性能」というのは、いろいろな要素が関わっている。
“5D”はフルサイズ機と呼ばれるもので画質は良くなるが連写にはもともと不利。

さらに...

簡単に言えば、デジカメというのは光を瞬時に電気信号に変換して記憶媒体に
書き込むことで“写真が撮れる”ことになる。撮ったデータを記憶媒体に書き込める
まで、ホンのわずかな時間だが、カメラの内部にそのデータが“滞留”する。
その容量には限度があって、それを超えると“Busy”となって、シャッターは
切れなくなってしまう。「2枚同時書き込み」は、どうしても、そこに影響してしまい。

つまり、連写しようとしてもシャッターが切れなくなる...という問題がある。

その“ストレステスト”的な。鉄道写真を撮るとき、ファインダー内で、
列車の見かけの速度が最大になるのは、真横からレールに対して直角にカメラを
構える場合。だからこそ、サイドからという一番シビアな条件でテストしたかった。

そんなことも考えつつ...


2018年1月31日(水)晴れ

9:42発、武蔵境駅を発車した“赤電色”は高架から地平に下りて。南へと進路を変え
青空が広く見える、住宅街の中に入ったところで最初の停車駅・新小金井駅。

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【2018年1月31日9時44分】 西武多摩川線・新小金井駅

西武多摩川線はワンマン運転、とはいえ、無人駅もないので車内に運賃箱などは
置かれず、いわゆる「都市型ワンマン」。駅に着くと運転士さんが運転席から
下りてきてドア操作を行う。停車してからドアが開くまで間があるのが特徴。

さて、駅は構内踏切の先に平屋の駅舎がある、懐かしい感じの“電鉄駅”。
駅前にはちょっとした商店街があって...

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【2018年1月31日9時45分】 西武多摩川線・新小金井駅前

そんな駅前広場の片隅に。新小金井の駅名が示す通り、この駅は小金井市内に
位置する。蒸気機関車時代の西武線の写真も出ていた。

撮影地は「都立野川公園」の北側。“野川公園 近道”の看板に、そちらに行けば
住宅街の袋小路に迷い込み。ちょっとイライラしつつ“一進一退”。

線路際の道に戻って。

日中、西武多摩川線は12分間隔、歩いていると列車の音が...

そうなると線路際に駆け寄らずには居られないのが<鉄>の性(さが)というもの。

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【2018年1月31日9時53分】 西武多摩川線・多磨-新小金井(後追い)

堀割区間を走る電車をほどよく見下ろせる小さな陸橋。
確か、10年前に来た跨線橋もここだったような気がするが(← 記憶に無い!!)。
冬場の堀割区間には、どうしても影が落ちて光が回らないようで。

現在の「新101系ワンマン車」の標準塗装は、この真っ白。
(側面には武蔵境の自動車学校の広告が貼られていて...う~ん)

その先、ICU(国際基督教大学)の脇からは富士山がクッキリ。その脇を通り
急な坂を下ったところが野川に架かる「二の橋」。そこから築堤上を走る様子を
真横から見えると...

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【2018年1月31日10時04分】 西武多摩川線・多磨-新小金井

でも、残念ながら、その先で工事が始まっており、しかも手前の道には電柱。
4両編成をキレイに“抜く”のは、かなり難しく。
試し撮り無しで、いきなり、やって来たのは“赤電色”の折返し。でも、カツカツ。
編成全体を画面に入れるには入れたが、これでは...

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【2018年1月31日10時16分】 西武多摩川線・多磨-新小金井

野川公園の芝生...というか、植え込みの中を1歩ずつ移動しながらカメラを構え。

何とか4両編成が入るポイントを発見。でも、頭上の送電線が邪魔!!
ちょっとカメラを振ると手前の道路の標識と電柱が入ってしまい。う~ん。

全線で8 km、12分のミニ路線。12分間隔の運転で3編成の電車が行き来しており。
白い電車2本と“赤電色”が2本。沿線のどこでカメラを構えていても
36分間に上下2度、“赤電色”が撮れる訳で。

2度目のチャンスは...

構図は先ほど決まった通り。でも、「失敗は許されない!!」、
4両編成の3両目が見えたところからシャッターボタンに指を。連写して編成全体が
スッキリ見えるカットだけ残そうと。

パシャパシャパシャパシャ......パッシャン.........パッシャン...

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【2018年1月31日10時20分】 西武多摩川線・多磨-新小金井

そう、EOSくん途中で息切れ...ではなくて、連写性能の低下は、やはり。
この大事な場面で、である。いままで通りの感覚で撮っていたら...。
取扱説明書は「2枚同時書き込み」での連写性能の低下に触れていなかったが、
<変態鉄>の感覚としては。“Busy”になるのが早くなった気がした。

それにしても、よりによって...。
あと20分ほどの“残業”決定。これは結構、気分的には落ち込んだ。

でも...

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【2018年1月31日10時32分】 西武多摩川線・多磨-新小金井

白い電車で試し撮り。ちょっとだけ膝を曲げたらうまい具合に左上の電線をかわして
撮ることも可能だと言うことを“発見”。

“赤電色”が戻ってきて通過するのは10:42頃と予想。もうひと頑張り。

そして...

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【2018年1月31日10時40分】 西武多摩川線・多磨-新小金井

ほぼ思い通りに撮ることができたのだった。
でも、自分の失敗もあって、予定以上に長居してしまって。

線路が北東から南西に走っているこの区間、お昼になると陽が回らなくなるはずで
そろそろ限界。他の撮り方もしてみたくて...

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【2018年1月31日10時52分】 西武多摩川線・多磨-新小金井(後追い)

そう、それがこのカット。
野川橋梁を渡る電車を。4両編成全体を入れるのは難しくても、青空がバックで。

徒歩30秒ほど、野川公園北門を目指して移動開始。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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