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GWは恒例の「ことでんレトロ」(15)“讃岐で京急”琴平線編 <後編> [ことでん旧型たち [高松琴平電鉄]]

“画竜点睛を欠く”というべきだろうか、いまの「ことでん」、琴平電鉄開業当時に
投入されたうちの3両が「レトロ電車」として動態保存されているほかは、すべての
電車が大手からの移籍組。その中には少数派ではあるものの、わが地元、京王線から
名車5000系電車も転入している。

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【2018年5月5日15時05分】 高松琴平電鉄琴平線・陶-綾川

軌間が違うので足回りは交換されての入線ではあるものの、讃岐の地では
主力グループの京急組と併結されて、琴平線で活躍しているのを見かける。

でも、京王線を走っていた当時に乗ったことのある身としては、この姿は...
「何かが足りない」と、ちょっと違和感を禁じ得ない。
そのうち慣れるのかも知れないが、でも、何だかムズムズするというか落ち着かない
そんな感じになるのである。それは...

……  ……

つい最近、定期検査を上がってきたというのだが...

しばらく前に行き先表示のLED化が行われていたのだが(他車に普及する気配は...)
それに続いて、今回の入場で標識灯が撤去され。

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【2015年2月13日12時39分】 東京都日野市・京王れーるらんど

「急行灯」とか「識別灯」とか事業者ごとに呼び名は違うのだが、
線路上にいる保線関係者などに、通過する列車が急行などの途中駅の通過を基本とする
速達タイプの列車であることを示すためにヘッドライトやテールライトとは別に
表示灯を設けている車両が多かった。わが地元、井の頭線の急行電車はLED化後も
識別灯を点灯させて走っている。

でも、だいぶ昔に準急が消滅し、各駅停車だけに統一されてしまった琴電では、
たしかに必要は無いのだろうが、撤去されてしまうと...

何だか顔立ちがのっぺりしてしまったような...、何だか落ち着かないのである。

さてさて、そんな琴平線撮影記。卒寿のレトロ電車ではなく、この日午後の“主役”は
還暦を迎えた1070形だった。


2018年5月5日(土)晴れ

1070形ということ、4両編成ということ...、それらを考えれば、どうしても横から
編成がわかるような写真を撮りたいと思っていた。

というわけで、やって来たのは香東川鉄橋。
両岸とも線路に近づいた位置で撮ることもできる(むしろ、それがフツーの撮り方)。
多くの<鉄>は堤防の線路間際に集中していたが、<変態鉄>は...

この香東川、これだけ川幅が広くて、立派な(?)、河川なのに水が流れているのを
見たことが無いという不思議な川なのである。
両岸の近くには角のあるゴツゴツした岩が、川底になると思われる丸い石が。

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【2018年5月5日12時17分】 高松琴平電鉄琴平線・円座-一宮

ローアングルで鉄橋を見上げるように構えるのが<変態鉄>のお気に入り。
天気も晴れ、青空をバックに良い感じの画が撮れそうな...。

2両編成の電車を画面の端に置いたのは作画上の意図があって...ではない。
4両編成の長さを見極めるため。あまりカメラを右に振ってしまえば、川岸の1段高い
ところからカメラを構えている多くの“同業者さん”が写り込む。

反対に左にカメラを振れば保線作業員用の退避スペースが写り込んで、こちらも...
後は背後にマンションだろうか、背の高い建物があるのも何とか上手く処理したい。
この構図でも、現地ではアレコレ迷いながらカメラの向きの微調整を続けるのである。

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【2018年5月5日12時20分】 高松琴平電鉄琴平線・一宮-円座

撮りたい電車はこれと同じ18メートル級4両編成。画面の左側に2両見えてきた瞬間と
画面の右端から飛びだそうとする瞬間にシャッターを切って。
その画像を見ながら、4両が入るか否かを検討するわけで。

「しあわせさん こんぴらさん」の黄色い電車である。

右側、堤防付近はやはり、<鉄>が歩き回ることが多く。川原で遊んでいる家族連れが
フレームインすれば画面が華やかになるのだが、<鉄>なオッサンでは...
(自分もその一人なのだが...同族嫌悪の一環だろうか??)

ということで、ちょっとずつカメラを左(円座寄り)に振ってみるのだが、そうすると
西岸の何かの支柱だろうか、橋梁の下に何かが見えてきて。
写真で見るとあまり気にならないが、現地でカメラを構えている時は、結構気になって
迷ってしまったのである。画面全体で、架線柱の配置がシンメトリーにならないように
注意を払ってカメラポジションを決定。いよいよである。

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【2018年5月5日13時01分】 高松琴平電鉄琴平線・円座-一宮

赤地に白...現在の京急電車の塗装を再現した広告ラッピング、後ろ2両が旧1000形の
ことでん1080形、前2両が旧600形の、ことでん1070形である。
昭和の京急を代表する2形式が手を組んで走る姿。決して“イベント限定”の編成では
ないものの、このポイントで順光で撮れるのは、なかなか無いことで。

……  ……

そんな黄色い1070形。2扉で大きな側窓が際立つが...

この“出自”が京急旧600形。先々代の“快特専用車”である。

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【2017年8月12日10時33分】 神奈川県逗子市・第一運動公園(デハ601)

いまではボロボロになりながらも、逗子市内の公園で保存されているデハ601号車だけが
その面影を残している。でも、そんな京急600形の中の4両が、ことでんにやって来て、
「いまなお現役」。同線初の冷房付き電車として、1984年(昭和59年)に琴電入り。
1957年(昭和32年)~1958年(昭和33年)製造のグループが譲渡されているので、
京急で25年、そして、高松に来てから35年が経過していて。

「琴電で初めての冷房付き電車」「(レトロ以外で)唯一の方向板使用車」
現在は、レトロ電車を除いたら現役最古参の電車になってしまって、走るのは朝夕の
ラッシュ時にある4両編成運用の増結車だけ。譲渡にあたって、ロングシート化と
前面貫通化の大改造を施行されており、京急時代の面影は側面にしか残っていない。
尤も、<変態鉄>が初めて京急に乗った時、快特は既に2000系になっていたが...

……  ……

13時に上っていった「京急4連」、高松築港まで上らずに13:15着、仏生山止まり。
折返しは13:57発の琴電琴平ゆき、臨時3233列車で13:57発。この鉄橋には
14時頃に戻ってくる。

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【2018年5月5日13時20分】 高松琴平電鉄琴平線・円座-一宮

周囲の“同業者さん”は、それぞれ次の撮影地を目指して立ち去っていく中、
しかも光線状態はだんだん側面が弱くなっていく中で、そのまま居座る<変態鉄>、
河床のド真ん中に一人だけ、おいてけぼりになったような感じで。

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【2018年5月5日13時50分】 高松琴平電鉄琴平線・円座-一宮

時折やってくる電車を撮りながら、時間を過ごしていたのである。
多くの<鉄>が、“正面ドカン”を期待して円座側の線路沿いに集結しているのを
遠目に見ながら...

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【2018年5月5日14時05分】 高松琴平電鉄琴平線・一宮-円座

14時でも十分、「見られる画」が撮れたのだった。この特別運行でしか見られない
1070形の現存4両をつなぎ合わせた編成である。

この1070形特別運行、今度は15時過ぎに琴電琴平を折り返して高松築港ゆきに。
そう、この快晴の空、どこで撮ろうにも光が回らない最悪のコンディションになる
時間帯の撮影である。

「どこで撮る!?」

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【2018年5月5日14時39分】 高松琴平電鉄琴平線・綾川駅

地図を見て探してみると、綾川駅の近くは線路が大きくカーブしているところがあって。

というわけで、一宮駅に戻ったら後続電車で綾川駅へ。
この駅、<変態鉄>にとっては初めて下車した駅だったのである。

空港通り駅と並んで2000年台に入ってから新設された駅の1つ。いわゆる“請願駅”の
ような形だったのだろうか、地元自治体の負担で片面ホームの無人駅がつくられ。
空港リムジンバスをはじめ、電車を降りて同一面上でバス・タクシーとも結節。

隣の滝宮駅と駅間距離は短いのだが...
休日はホームから人が溢れんばかりの混雑となる駅なのである。無人駅なので
車掌さんがホームに降りて集札するが、あまりの乗客の多さに休日の日中でも
ホーム上に係員が居て集札作業を手伝っているのをよく見かける。

というのも...

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【2018年5月5日14時40分】 高松琴平電鉄琴平線・綾川駅付近

駅を出て踏切を渡ったところが大型ショッピングモール。ことでんでも、映画の
チケットとセットにした割引乗車券を発売していて、10代の子どもたちを中心に
休日日中の電車は満員に近くなることも珍しくない。

ネットで見た航空写真では、この駅の陶寄りの直線区間が撮りやすそう。
でも、駅至近で良い感じだと思っていた場所は、件のショッピング施設の従業員専用
駐車場だったみたいで。...といっても管理人がいるわけでもなく、中に入って
カメラを構えても叱られそうな雰囲気では無かったが、でも、不法侵入してまで...

たぶん、昔は長閑な一面の田園地帯、その一画に建てたものと思われるわけで...
未舗装の畦道と真新しい真っ黒な舗装道路が複雑に絡み合っていて。
思った場所は、すぐ目の前にあるのだが、そこに繋がる道が分からずに駅を挟んで
右往左往...、ようやくたどり着くと目の前には。

実は前記事の「畑田-陶」、期待していたことがあった。それが...

全くの“空振り”だったのだが...

去年まで、畑田駅周辺の何件かのお宅に立派な鯉のぼりが泳いでいた。でも、今年に
限っては線路から離れたところばかりで。電車と絡めるのは断念せざるを得なかった。
ここも遠くて、一見してダメだと分かっていたが、それでも見つけたら挑戦して
おかないと。ただ、2両であっても編成全景を入れるのは到底無理。

ということで...

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【2018年5月5日15時02分】 高松琴平電鉄琴平線・綾川-陶

列車を思いっきり切り取って、そして流してみた。逆光側だったので雰囲気重視...
という言い訳を。でも、鯉のぼりが小さすぎて、説明しないと伝わらないという結果。

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【2018年5月5日15時05分】 高松琴平電鉄琴平線・陶-綾川

踏切脇に移動して、順光になる後追いで1070形の顔を強調して撮るべく。構図も決定、
後は撮るばかり...

のはずが...

すぐ隣の畑で農作業中のおじいさん、直前になって停めていた軽トラをちょっとだけ
線路側に移動したのだった。

あぁぁぁ~っ

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【2018年5月5日15時32分】 高松琴平電鉄琴平線・綾川-陶(後追い)

急遽、狙いを架線柱1本分、遠ざけたのだが...

直前の高松築港ゆき。電車の顔に架線の影が落ちるようになってしまって。

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【2018年5月5日15時47分】 高松琴平電鉄琴平線・綾川-陶(後追い)

結局、こんな感じで。何だか不完全燃焼、仕方ないと言えば仕方ないのだが架線柱が
電車の前面を串刺しするような撮り方になってしまって。嗚呼。

……  ……

後続電車で戻ってきたのは栗林公園駅。
高松築港駅で折り返した1070形、10分も無く戻ってくる。

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【2018年5月5日16時42分】 高松琴平電鉄琴平線・瓦町-栗林公園

とにかく駅至近の踏切へと急いだのだが...
目の前に、デーーーンと架線柱。またもダメダメな1枚。午前中はだいたい思い通り、
徐々に“下り坂”だった1日が終わっていくのだった。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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