So-net無料ブログ作成

酷暑の只見線に“タラコ色”を追って(4)いよいよ...でも... [会津・越後のキハ[只見・磐越西線]]

富山に行きたくて仕方ないのだが...

02_DPP_3793.JPG
【2016年3月19日10時42分】 富山地鉄本線・宇奈月温泉駅

何度も撮りに通った、富山地鉄14722編成...“ちてつ”の方は車番を略して
「フタフタ」と呼ぶのだが...、この引退が目前に迫っている。
とはいえ、9月は意外と忙しいし...。

何とか富山に行けるように日程を調整したいと思っているのだが...
でも、この編成、全線で100 kmあまりにおよぶ地鉄のどこを走っているのか...
日々変わるその運用を把握するのは、なかなか困難なことでもあって。

1日2日では撮れるかどうかさえ分からない存在。でも、もう一度、撮りたくて...。

「なくなるもの」に追われながらの趣味活動。まさに<葬式鉄>の本領発揮である。
でも、だんだん『撮りたいっ!!』と思える列車がなくなってくるというのも確かで。

そう、この撮影記の「只見線夏休み号」だって、新津配置のキハ47形は今年度中に
すべて置き換えられる...ということが既に発表されており。まさに<葬式鉄>。
タラコ色の国鉄型ディーゼル動車が只見川沿いの風光明媚な区間を走るのを
何とか撮りたい...と思っての訪問だった。

とはいうものの...

……  ……

「40系ディーゼル動車」というのは、すでに陳腐化・老朽化が著しくなっていた
ローカル線のディーゼル動車の置換え用として、昭和50年台の前半に900両弱が
全国に投入された“最後の国鉄型”である。

窓ガラスを小さめの二重のものにして耐寒耐雪仕様を強化した北海道版、
寒地用・暖地用、両運転台車・片運転台車、片開き扉・両開き扉...

と、同じ系列にさまざまなバリエーション。でも、どこに行っても同じような車輌
というのが国鉄型の国鉄型らしさだったのである。

41_DPP_00005822.JPG
【2019年6月27日5時43分】 只見線・会津若松駅

只見線を走るのは会津若松配置(書類上は郡山配置)の「キハ40形」。
40系ディーゼル動車の中で、両運転台・片開き扉。転配を重ねた結果、暖地用と
寒地用はごちゃ混ぜ配置である。

一方、今回、只見線に入線した「夏休み号」は同じ40系でも「キハ47形」。

63_DPP_00005844.JPG
【2019年6月27日14時28分】 磐越西線・会津若松駅

都市近郊路線の通勤輸送に対応した...と言いつつ、区別無く混用されたのも
国鉄型の特徴だが、車体中央部に寄った位置に両開き扉が。そして片運転台車。

この違い...正面から見たら同じに見えてしまうのである。

ということで「キハ47形」であることが分かるように撮りたかったのだが...

……  ……

2019年8月3日(土)晴れ

橋の上でガードレールにもたれかかるように立ったまま、あの酷暑の中、
2時間半待ちとなった<変態鉄>。三脚を置いて...

「そういえば...」
会津川口駅までは徒歩5分ほどの距離。その会津川口駅は観光案内所が併設され。
そこにはおにぎりとかちょっとした軽食が売られていて。

31_DPP_00006031.JPG
【2019年8月3日9時41分】 只見線・会津川口駅

ということで、腹ごしらえ...というわけで貴重品だけ持っていったん駅へ。

でも...

そう、撮影地に訪れる“同業者さん”、やはり考えることはいっしょみたいで。
ぬぁんと、朝の段階ではザルにいっぱいに入っていたおにぎり、1個だけ残っていて。
観光協会のお姉さんに聞いても、やはり「最後の1個」。う~ん...

まぁ、それを確保して。

41_DPP_00006040.JPG
【2019年8月3日10時45分】 只見線・会津川口駅

農協の即売所も、郵便局も併設されていて。列車がない時間帯にも、町の人たちが
やってくるので駅舎内は賑わっており。

そこのベンチに座っておにぎりを。

見れば、何やら8月10日は夕方の会津坂下ゆきが運休になって臨時列車が
走るのだとか。<変態鉄>の手元にある時刻表には書かれていなかったような...。

“なるほど。普段は、17:41発の会津坂下ゆきが会津若松駅に戻ってきて、そのまま
折返しの会津川口ゆき(19:41発)になるが、この日は、ここの部分が運用変更となり
坂下ゆきが柳津ゆきに変更された上、そのあとの会津川口ゆきにならずにそのまま
若松で入庫するようになるのか...

としても、会津柳津駅で臨時「雪まつり号」が折返し待ちしている間に、
上り第434D列車がやってきてしまうはずで...
ということは、臨時「雪まつり号」は会津宮下駅まで回送で往復する運用か...”

ひとりでに、そういうことを考えてしまうのが“マニアの性”なのである。

35_DPP_00006035.JPG
【2019年8月3日9時59分】 福島県大沼郡金山町大字川口付近

さぁ...、撮影地に三脚とバッグを放置したまま、いつまでも駅舎内で休んでいる
訳にもいかず。上井草橋まで引き返すのである。それにしても暑い。暑いっ!!
意識が朦朧としてくるような暑さである。

気づいたのは...

上井草橋はトラス橋なのである。ということは橋の上の道路には縞模様のように
鉄骨の影ができるわけで。その影の部分に座ったら、ちょっとだけ涼しくて。
ぼ~~っとしながら、時間が過ぎるのを待つだけ。だんだん影が動いてきて...
それに合わせて<変態鉄>も少しずつ場所をズラしながら...

12時近くになると、他県ナンバーのクルマが何台も国道を猛スピードで。
そう、いわゆる“追っかけ”の皆さんだろうか。
<変態鉄>の周囲にも“同業者さん”が集まり初めて。

さぁ...

いよいよ。只見川に沿って只見線の線路も緩やかなカーブを描いており。
列車が会津中川駅を出たあたりから視界に入ってくる。

列車正面は順光...

だが、しかし...

駄菓子菓子。

s24_DPP_00005976.JPG
【2019年8月3日12時19分】 只見線・会津中川-会津川口

う~ん...、木の影が落ちない場所を選んだつもりが、気づいてみれば正面ドカン。
暑さで考える気力も失せていた。あれほど待ったのに、何だか集中力を欠いていて。

もう少し、場所を変えてサイドがちにいかないと「キハ47形」だと誰も分かって
くれないような写真になってしまって。
(マニアックに言えば、連結面のところにある水タンクの配置くらいか...)

ただ、首都圏色...タラコ色のキハの顔が見えてくれたのは最低限...ということで。

42_DPP_00006042.JPG
【2019年8月3日12時33分】 只見線・会津川口-会津中川(後追い)

この列車の到着を待つような形で上り第428D列車。と、同時に、蜘蛛の子を散らすかの
如く、集まっていた“同業者さん”もどこかに行ってしまって。

駅に戻れば、14時の折返しまでホームで停車しているキハ47形の姿を撮ることも
できたのだが、この暑さではそれを考えることもできなくて...
(後で思えば...、このとき、なぜ駅に戻らなかったのだろう!?)

タクシー会社に電話して。「はい、タクシーです...」、電話を取ったのは
元気な感じのおばちゃんだった。しばらく待つと、そのおばちゃん自身がタクシーを
運転して。それにしても、タンクトップのような...。リラックスしすぎである。
「もっと山の上の方にも線路を見下ろせる地点はある」など、いろいろと教えて
もらいながら、10分ほどで...

05_DPP_00006044.JPG
【2019年8月3日14時10分】 福島県大沼郡金山町大字水沼付近

水沼の集落に入ったあたり。舗装道路の終端部でタクシーを降りたのだった。

正面の、鬱蒼と松の木が生い茂る中に細い道が続いている。入るのを躊躇いそう
だが、この先には...

ほんの少し先、歩いて1分とかからないところで木立を抜け。
小さな畑と墓地が広がる一角に出るのである。その墓地の突端には踝くらいの
高さでロープが張ってあって。ちょうど、国道252号線のスノーシェッドの真上に
当たる崖に出るのである。高所恐怖症の方は絶対に下を見ては行けない場所。
むしろ、<変態鉄>はそういうのが好きなのだが...

足下に気をつけながら、足場を固めて三脚を置いて。
腰を下ろして待つこと1時間、誰も来ない、何の音も聞こえない...
炎天下での1時間待ちは、これはまさに苦痛以外の何ものでも無いのだが。
辛かったのは、途中で持っていた麦茶が尽きたこと。喉はカラカラ。

そんなとき...

43_DPP_00006056.JPG
【2019年8月3日14時04分】 只見線・会津中川-会津水沼

轟音を立てて、ゆっくりと只見川第4橋梁を渡っていくのは「只見線夏休み」号
首都圏色のキハ47形2両編成である。思ったよりも光線状態は悪くて、タラコ色が
緑色の木々をバックにちょっと沈んでしまった感があるが、只見川とキハ47形。

その特徴でもある側面の両開き扉も写し止めることができて、ベストショットとは
言えないまでも、自分としては納得の1枚だったのである。
こういうトラス橋というのは、<鉄>としては“撮りにくい”という印象が強いが
ここは1つの風景として。

44_DPP_00006057.JPG
【2019年8月3日14時04分】 只見線・会津中川-会津水沼

すかさず、EOSくんを三脚から下ろして。第4橋梁を渡った列車は只見川の対岸を
少し走って、会津水沼駅に進入する。その直前、木々の間からちょっとだけキハの
姿を見ることができる地点があって。

1月に訪れた時は、積雪で木々が押しつぶされていたからだろうか、2両のキハが
スッキリと見えたのだが、この時期は木々の間からチラッと見えるだけ...
といった感じになるのだった。

……  ……

さぁ、この50分後には下り定期列車がやってくる。その姿もせっかくだから...

先ほど眼下に見えていたスノーシェッド。降雪期を避けるためか、ちょうど
スノーシェッドの支柱の塗装工事が行われており、片側交互通行。

その分、歩きやすかったのはありがたいが...

300メートルほどだろうか、そのスノーシェッドの終点(会津川口側)に、
その工事事務所が置かれており。ジュースの自販機。まさに「生き返った!!」

向かい側、ガードレールの隙間から線路側の藪に向かって、草がなぎ倒されて
人が1人だけ通れる幅の通路ができているのがわかる。

45_DPP_00006058.JPG
【2019年8月3日14時48分】 只見線・会津水沼-会津中川

急斜面を線路に向かって20~30メートル下っていくとNTTのケーブルだろうか、
その支柱の前に、まさに“お立ち台”といえる定員1~2名のスペースがあって。

<変態鉄>は、その「2人目」として三脚を置くことができた。
先ほど俯瞰した只見川第4橋梁を、今度は“正面ドカン”で撮ることができる
スポットである。

s21_DPP_00005977.JPG
【2019年8月3日14時49分】 只見線・会津水沼-会津中川

先ほどの「只見線夏休み」号と会津宮下駅で交換して下ってくるのは、
会津水沼駅を14:47発の第427D列車。

いつもの「東北色」のキハ40形2連である。夏の陽射しを浴びて白い車体が
輝くのである。この日のベストショットだっただろうか...

さぁ、これでこの日の撮影は終了である。あとは、いま撮った列車が会津川口駅で
折り返して、会津水沼駅には 15:37 にやってくる。

46_DPP_00006048.JPG
【2019年8月3日15時10分】 福島県大沼郡金山町大字水沼付近

スノーシェッドを抜けて、只見川にかかる道路橋を渡れば...

ちなみに、この写真で右隅に昇る階段が見える。ここを昇れば、先ほどの俯瞰撮影地
へと続く道に出ることができる。会津水沼駅から徒歩なら、この階段を上る方が
ちょっとだけ近いはず。

01_DPP_00006050.JPG
【2019年8月3日15時13分】 福島県大沼郡金山町大字水沼付近

そんな只見川に架かる橋を渡ったところにあるのが会津水沼駅。
取り壊された駅舎の基礎だけ残っていて。現在は待合室だけの簡易駅舎に。
数年前の水害で、この駅舎も流失したのだとか...。

かつては、この駅も島式ホームに貨物積み込みホームを備えた駅だったことが
配線などから偲ばれるのだが...、現在は訪れる人も疎らな無人駅である。

47_DPP_00006059.JPG
【2019年8月3日15時37分】 只見線・会津水沼駅

15:37発の第430D列車に乗り込んだのは<変態鉄>だけ。
でも、いつもと違うのは車内のほとんどの席が塞がっていること。
ほぼ全員がカメラバッグを担いだ<鉄>か、一見して分かる旅行客である。

ボックスシートに空席は無く、仕方なくロングシートで。

48_DPP_00006060.JPG
【2019年8月3日17時20分】 只見線・会津若松駅

そして、17時過ぎに会津若松駅へと戻ったのだった。

……  ……

予約していたホテルは、駅から徒歩15分ほどの距離。バスターミナルへ、ホテルの
近くまで行けるバスがあるか聞きにいったのだが...

18時近くになっても一向に和らぐことのない猛暑の中、歩くことになったのである。

でも、そのホテル。全国チェーンのホテルなのだがロビーにはセルフ式のコーヒーが
置いてあったり、何と言っても大浴場があったり...
客室内もキレイで、隣にはファミレスがあって夕食にも困らず。

快適な夜だったのである。(つづく)

……  ……

自分が<鉄>なブログを検索するとき...というのは、自分自身が撮影地を探して
いるという時が多い。ということで、そういう“同業者さん”のために、明日は
この記事で出てきた「只見川第4橋梁・墓地俯瞰」のアクセスをご紹介したい。

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

あなたの「ポチッ!」こそが、励みになります。あっ、あと、「nice!」も。
にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村

nice!(19)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 19

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。